いろいろな鏡に写してみよう
  育てたい資質や能力

 光は反射と屈折をすることがあり,それらを利用すると,像を大きくしたり小さくしたりできるという見方や考え方を育てる。
  学習のポイントと配慮事項

1 像が大きくなる場合,小さくなる場合について整理させてみる。
2 光の道すじからその理由を考え,作図させてみる。
3 身の回りのもので同じ原理を利用しているものを探させる。
  理論的な背景・注意事項

1 光の道すじをたどる
 (1) 箱の穴が小さいと回折の影響が表れる。やや高度な内容であるが回折格子(レプリカは安価に手に入る。)などで回折・干渉を観察することができる。
2 虹
 虹の観測される理由は下図のようになる。
画像
 上図より観測位置にはA点からは赤,B点からは紫の色の光が届くことになる。
 このとき水滴は落下しているが,次から次と同じ位置に水滴が落下してくるので連続して観察される。
 また,注意深く観察すると虹の外側にも薄い虹(副虹)が観測される。
 これは水滴の内部で2回反射して出てくる光による。2回の反射により弱い光となっている。