ヒントカードへの対応[バターをつくろう]
  1 乳製品は作れないかな?

画像
◎ チーズをつくろう
【準備】
牛乳1L,レモン汁,スプーン,ボウル
【実験】
@ 牛乳1Lをボウルに入れる。
A レモン汁を100ml加える。
B スプーンでよくかき混ぜる。
C 固まりがでてくる。
【原理】
牛乳に含まれるタンパク質がレモン汁の中の酸により変性し凝固してできたもの。
レモンティーにミルクを入れると固まりが見られるのも同じ現象。
画像
チーズのはなし
紀元前2000年ごろ,アラビアの砂漠を旅する商人は,羊の胃袋で作った水筒に,やぎの乳を入れていた。熱い太陽に一日中照らされた乳を飲もうとしたら,乳が出てこない。水筒を切り開いてみると,そこには,透明な水と白い固まりがはいっていた。その白い固まりが,チーズだった。
  2 牛乳をあたためたときできる膜は何かな?

 牛乳を加熱すると表面にうすい膜ができる。
 牛乳の中に含まれているカゼインというタンパク質が熱により変性し凝固してできたもので,40℃以上の加熱によりできる。
 日本の伝統的食品である『湯葉』は,豆乳を使いこの原理を用いて作られる。
画像
◎ とうふを作ろう
【準備】
大豆,塩化マグネシウム
【実験】
@ 大豆30gを1昼夜水に浸す。
画像
A すり鉢やミキサーで@の大豆をつぶす。
画像
B つぶした大豆に水200mlを加え加熱し沸騰させる。
画像
C 放冷後,木綿布を使って溶液(豆乳)を絞り出す。
画像
D 豆乳を70〜80℃に加熱し,1%塩化マグネシウムを加えると豆乳中のタンパク質が凝固する。
画像
画像
D 沈殿物を木綿布でこし取り水に浸す。
画像
【原理】
 豆乳には大豆中のタンパク質が含まれている。塩化マグネシウムなどの塩類,酢やレモンなどの酸を加えるとタンパク質が凝固する。
 豆乳に海水からとれる苦汁(にがり)を入れると凝固するのも海水中に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンによる。
木綿豆腐 :型の中の木綿布に凝固剤を加えた豆乳を入れ,重石をして水分を取ったもの
絹ごし豆腐:濃い豆乳に凝固剤を入れ,そのまま固めたもの