タマネギの気孔はどこにあるのだろう?

顕微鏡,スライドグラス,スポイト,水,ピンセット,
柄付き針,カバーグラス,両刃カミソリ

適する時期 周年
1 タマネギを水栽培し,芽や根を出させ(発根させ)よう。
水培の仕方
ペットボトルを上から1/3のところで切断し,上部の切断面を逆さにしてタマネギの受け皿をつくる。
上部の受け皿にタマネギをおき,水をタマネギの根を出す部分が触れるか触れないかの付近まで水を入れ放置する。
(もちろん,水栽培用容器で実施してもかまわない。)
時期にもよるが,1週間ぐらいで発根する。もし発根しないときは株の茶色い皮部分をはぎもう1週間同様に水栽培する。2週間たっても発根しないときは放射線処理されている可能性が高いのであきらめる。

2 気孔が表皮のどこにあるか,根,葉,鱗茎(りんけい)(玉の部分)を顕微鏡で観察しよう。
円筒になった葉では外側(表側),内側(裏側)どちらに多いかな。
鱗茎(りんけい)では表側,裏側どちらに多いかな。根にもあるかな。
それぞれ,細胞を数え,その中に含まれる表皮細胞と気孔の細胞の比ををとってみてどの部分が最も多いか。さがしてみよう。
・ 鱗茎や葉では手でうすく皮をはいで,できた皮を使う。
(長径が3mmあれば十分です。)
・ 根では両刃カミソリで縦に表面をそいで試料をつくる。
・ スライドグラスの上に置き水を垂らして,カバーグラスをかける。
・ 水がはみ出したらろ紙で吸収させる。
・ 顕微鏡でのぞく。顕微鏡観察は100倍で行う。

タマネギの葉を割いたところ
内側にも,外側にも薄く剥がれる部分がある。


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