ヒントカードへの対応[ブラインシュリンプ(アルテミア)はどんな刺激に反応するのだろうか?] 1 色が変わるとどうだろうか。 以下のような実験を行うと,どんな色を好むのかがわかる。 ![]() ◎ 色による反応 @ 長さ15cm程度,直径15mm程度の透明アクリル管の一方をゴム栓で閉じる。 A ふ化させたブラインシュリンプを入れ,もう一方もゴム栓で閉じる。 B アクリル管の両端からそれぞれ1cm程度残して,黒い画用紙で覆う。 ![]() C 2本の懐中電灯に異なる色のセロハンを付け,アクリル管の両端の画用紙で覆われていないところから光を入れる。 D 5〜10分後,それぞれの光を当てた部分のブラインシュリンプの集まり具合を観察し,どちらの色に集まりやすいかを判断する。 E 色の組み合わせを変えて,同じように実験する。 2 電気にはどうだろうか。 ![]() ◎ 電気に対する反応 @ ペトリ皿に電極を取り付け,淡水を半分程度入れる。 A ふ化したブラインシュリンプを目の細かい網(ガーゼを重ねたものでもよい)でこして集め,ペトリ皿の中に入れる。 B 電極を電源装置につなぎ,電圧をかける。 C ブラインシュリンプがどのように反応するかを観察する。 ※ ブラインシュリンプをこして集め,淡水の中で実験するのは,飼育液が電解質を多量に含んでいるため,そのままで実験を行うと電気分解がおこり,+極に塩素が発生し,ブラインシュリンプが死んでしまうためである。 ![]() 3 酸やアルカリにはどうだろうか。 ![]() ◎ 酸やアルカリに対する反応 @ ペトリ皿にブラインシュリンプを入れ,できるだけ均一に分布するように軽くペトリ皿を動かして撹拌する。 A 1%塩酸や1%水酸化ナトリウムなどをピペットで滴下して,反応の様子を調べる。 ※ 酸・アルカリの濃度を変化させてみることも考えられる。また,塩や有機物などでも実験することができる。 ※ 酸・アルカリを多量に加えたり,濃くしたりすると死滅するので注意が必要である。 ![]() ![]() ◎ ブラックライトに反応するか。 ブラックライトとは水銀ランプから発生する特有な波長をもつ光(近紫外線[300〜450nm)を紫外線フィルターで取り出した目に見えない光である。(ブラックライトからの光を蛍光体や蛍光物質を含んだ被写体に当てると,光を発して浮き上がる。) @ 試験管にふ化させたブラインシュリンプを入れ,ゴム栓をする。 A @の試験管に黒画用紙でおおいをつくり光が入らないようにする。 B 試験管をおおった黒画用紙をずらし,ゴム栓側に1cmくらいのすきまをつくる。 C ブラックライトをBのすきまから照射する。 D 5〜10分後,試験管を振らないようにして黒画用紙を取り,ブラインシュリンプの分布の様子を観察する。 |