ヒントカードへの対応[月を観察しよう]
  1 月の見える方向や動きはどのように変化するだろうか?

月は明るく大きいので,大まかな動きは双眼鏡や地上用望遠鏡で十分である。
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◎ 一日の動きを調べる。
 (1) 短時間の動き:月を望遠鏡の視野の中心に入れて固定し,視野からはずれるまでの時間,動く方向を記録する。
  ※天体望遠鏡では上下左右が逆になっているので,動く向きも逆になる。
  日周運動では1時間で約15°移動するので,月が直径分(0.5°)移動するのに約2分かかる。月が望遠鏡視野の端に接してから完全に見えなくなるまでの時間を測定すればよい。
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 (2) 数時間の動き:一定時間(例えば1時間)ごとに月の方位と高度を記録する。
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    同じ場所から地上の風景を目印にしてスケッチをとる。
    高度は分度器を利用した高度計を用いればよい。
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◎ 1か月の動きを調べる。
 月は約1か月で天球上を一周する。そのために1日に約50分ずつ月の出が遅くなる。
 (1) 同じ時刻(例えば午後4時)に見える月の方位と高度を記録する。
 (2) 約1か月間の新聞から,月齢と月出(又は月入)の時刻を抜き出し,グラフ化する。
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◎ 星空の中の動きを調べる。(夜間に実施)
 (1) 双眼鏡(又は倍率の低い望遠鏡)で,バックの星と月の位置関係をスケッチする。
 (2) 1時間後に再度スケッチしてバックの星との位置を比較する。
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    月は星空の中では約1時間で直径(0.5°)分だけ東に移動する。
  2 月の形はどのように変化するだろうか。

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◎ 1か月の変化を調べる。
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  新聞のカレンダー欄にある月齢と月の形を比較する。
  3 月の表面にはどのような地形があるだろうか?

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◎ 月の表面のスケッチと写真撮影。
   月の表面を写真にとるには望遠レンズが必要である。
   小型のデジタルカメラを望遠鏡の接眼部に押しあてて撮影することもできる。
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   望遠鏡で撮影した満月
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   地上用望遠鏡の接眼部にデジタルカメラを押しあてて撮影した昼間の月