Q8 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ合わせて中性にする実験で,生徒はなかなか中性にすることができません。良い方法はありませんか。 A 強酸,強アルカリ同士の反応ですので,中和の終点付近で急激にpHが変わります。そのため,生徒は水溶液を1滴ずつ加えていったとしても,酸性側とアルカリ性側を行ったり来たりするわけです。駒込ピペットを使った実験なので,何度か酸性側とアルカリ性側を行ったり来たりするのは仕方ありません。できるだけ早く中性にさせるためには,次のような工夫をしましょう。 ○ 塩酸や水酸化ナトリウム水溶液は,できるだけ薄くする(1%程度)。特に,中性付近になったら,塩酸や水酸化ナトリウム水溶液に蒸留水を加えて更に薄め,1滴ずつ加えさせる。 ○ 1滴加えたら,よくかき混ぜさせる。かき混ぜている間に指示薬であるBTB溶液の色が変わることがよくある。 |