Q22 記録タイマーを使った実験
 記録タイマーを使った実験で,紙テープに打たれた点に色の濃い点と薄い点ができて,打点としてカウントしてよいのか生徒が迷うことがあります。どう処理すればよいでしょうか。
 A

 カーボン紙を使って打点するタイプの記録タイマーで,このようなことが起こります。濃い点と薄い点が規則正しく交互に記録されている場合は,薄い点を打点としてカウントしてもよいでしょう。
 濃い点は規則正しく記録されているのに,濃い点のすぐ近くに薄い点が記録されている場合があります。そのような場合,薄い点は無視します。
 濃い点や薄い点ができてしまう原因としては,次のようなことが考えられます。
@ 記録タイマーそのものに問題がある。
A 同じカーボン紙を使って何度も実験しているため,カーボン紙の色にむらができてい る。
B ロール状に巻かれた紙テープを切ってすぐに使うため,紙テープがたわんだ状態で記録タイマーに通している。
 A,Bの原因によるものは,注意することで防ぐことができます。カーボン紙は,実験前に色が薄くなっていないか確認しましょう。
 紙テープは,下図のように,紙テープの両端をクリップで挟み,釘などにぶら下げてたわみを取っておきましょう。放電式の記録タイマーを使う場合でも,この作業は必要です。
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