オブラートを使ったアミラーゼの消化の実験 目的 だ液に含まれるアミラーゼがデンプンを分解する作用があることを確認する。 準備 ヨウ素溶液,オブラート,ペトリ皿,ろ紙,パンチ,水,ピンセット 実験法 @ ヨウ素溶液を20〜30倍に希釈した液を,白紙の上に置いたペトリ皿に入れる。 A オブラートを液に浮かべ1分程度待って十分に広がらせる。 (ヨウ素液が薄いほど全体に広がる)。 B あらかじめ,パンチでろ紙を丸く打ち抜き,ろ紙片を何枚か作る。 C だ液で十分にしめらせたろ紙片,水で濡らしたろ紙片をオブラートの上に同時に載せ,ろ紙片が液中に落ちるまでの時間を調べる。 ![]() 参考 だ液をしめらせたろ紙片の方が早く底に落ち,だ液にはデンプン(オブラート)を消化する働きがあることがわかる。 主な麦芽糖の検出法 1 フェーリング反応 還元糖(ブドウ糖,麦芽糖など)を含む溶液とフェーリング溶液を混ぜ,加熱するとフェーリング溶液中の銅(U)イオンが還元され,酸化銅(T)の赤色沈殿CuOを生じる。生じたをCuO測ることで還元糖の量を測ることができる。 ・ フェーリング溶液 A 硫酸銅水溶液:硫酸銅7gを水に溶かし,100mLにする。 B 酒石酸カリウムナトリウム水溶液:酒石酸カリウムナトリウム34.6gおよび水酸化ナトリウム13gを水に溶かし,100mLにする。 A,B両液を使用直前に等量ずつ混ぜて試薬として使う。 2 ベネディクト反応 還元糖の量を測るのに使われる。これらに溶けている糖の量を測るのによく使われる。フェーリング試験同様,弱アルカリ性溶液中の銅(U)イオンの糖による還元反応に基づく。 還元糖0% → 2%〜青(無変化)緑〜橙黄色橙黄色 ・ ベネディクト液 硫酸銅17.3g/L,クエン酸ナトリウム(又はクエン酸カリウム)173g/L,無水炭酸ナトリウム100g/L |