乾電池を分解して実験してみよう
【準備】
 マンガン乾電池(単一,万力,金のこ),ラジオペンチ
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【手順】
@ マンガン乾電池を万力ではさみ,接合部の正極側から5mmぐらいの部分を金のこで横に1cmほど切り,ラジオペンチで両側に切り開き,巻き取って上部と外側のカバーをはずす。
A 炭素棒を抜き,亜鉛缶の中のマンガン合剤と紙をとって亜鉛缶の中をよく洗う。
《乾電池の再生》
B 袋状にしたセロハンチューブに亜鉛缶から取り出したマンガン合剤を入れて飽和塩化アンモニウム水溶液を加える。手でよくもんで空気を追い出してから炭素棒を差し込む。
C 亜鉛缶中に,飽和塩化アンモニウム水溶液を10mLほど入れ,炭素棒入りのセロハンチューブを入れる。
D 亜鉛缶と炭素棒に電子メロディを接続する。
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《乾電池》
 乾電池は,電池の電解液を糊状に固めて密閉し,使いやすくした実用電池である。よく使われる乾電池に,マンガン乾電池がある。
 亜鉛容器は負極となり,使用時には反応して亜鉛イオンになる。正極の炭素棒では,二酸化+マンガンMnOがアンモニウムイオンNH4+と反応して還元される。
 このとき,二酸化マンガンと亜鉛が直接接触すると,電子は接触した部分で流れてしまい,外部の回路に電子を流すことができないので,乾電池では直接接触しないように特殊な紙が用いられている。ここでは,セロハンチューブを用いた。
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