簡易真空ポンプを使った真空中では音が伝わらないことを確かめる実験
 空気が振動して,音が伝わっていることを確かめる実験として,これまでは密閉した容器の中にベル等を入れ,真空ポンプを使って空気を抜き,音が小さくなるのを確かめていた。
 ここでは,ディスポーサブル注射器を使った簡易真空ポンプで丸底フラスコ内の空気を抜き,鈴の音が小さくなることを確かめることができる。
 この実験は,丸底フラスコに少量の水を入れて加熱し水蒸気によって空気を追い出した後,冷却して減圧することもできる。
 しかし,水蒸気によって減圧できることを生徒が理解できない場合も多く,また時間がかかることや安全面からも,簡易真空ポンプを使うことは利点が多いと考える。
 鈴の音を確かめた後,水槽等につけて簡易真空ポンプをはずすと丸底フラスコ内に水が入り,真空であったことを確かめることができる。
 予備実験の結果,7割から8割程度の空気を抜くことが可能である。
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