着生と樹肌 植物はできるだけたくさんの光を浴びようとしている。森の中では少しでも他の植物より高い位置に葉があると有利である。 そのため,高い樹木の樹皮に根を張り,場所だけを借りて生きている植物の仲間(着生植物)がいる。 着生植物について,こんなことを調べてみよう。 ・どんなグループの植物が多いか。 ・どのような樹木にくっついているか。 ・くっつく樹皮にどんな特徴があるか。 ・どんな位置に着いているか。 ![]() ![]() ![]() 着生植物の特徴 ・種子が軽く風で樹上に飛び上がる・・・・ラン科植物 ・軽い胞子で増える植物・・・・・・・・・コケ・シダ植物 ・乾燥に強い・・・・・・・・・・・・・・葉や根を太く厚くして水分を蓄える また,樹肌の色を調べると面白い。 特徴的な樹肌をもつ植物 赤いものヒメシャラ,アカマツ,リョウブ 薄い緑色アオハダ,アオギリ 黒いものクロキ,トキワガキ 白いまだら模様カゴノキ,リョウブ ねじれているものネジキ 棘のあるものハリギリ,カラスザンショウ,タラノキ 割れのあるものスダジイ,クスノキ ![]() ![]() 寄生植物 他の植物から栄養を盗んで生きている植物(寄生植物)もいる。寄生植物の中には 光合成をしないため緑色の色素をもたない植物も多いが,光合成を行ってなおかつ他 の植物に食い込んで養分を奪っているヤドリギの仲間もいる。また,湿地の酸性土壌 で養分の少ないところでは窒素分を補給するため,昆虫を捕捉し溶かして窒素分を利 用する植物(食虫植物)もいる。 どんな寄生植物がいるか,どのようにして他の植物から養分をとっているか調べて みよう。 生きた樹木に寄生するヤドリギ,ヒノキバヤドリギ,オオバヤドリギ,マツタケ 枯れた樹木に寄生菌類(キノコ類,シイタケ,キクラゲなど) 有機質の土壌に生えるギンリョウソウ,タヌキノショクダイ,ルリシャクジョウ 草本植物に寄生ナンバンギセル,マメダオシ,スナヅル(木本にも寄生) 虫を捕まえて食うタヌキモ,モウセンゴケ ![]() ![]() |