導線の回りにできる磁界を視覚的にとらえる教具 電流と磁界の学習では,電流や磁力線を視覚的にとらえられないことが生徒の理解を困難にしていると考えられる。 ここでは,砂鉄の模様によって磁界の様子を観察したり,方位磁針を使って磁力線の様子を視覚的にとらえることができる教具の工夫をした。 まず,導線を10回巻きにすることによって大電流電源装置を使わなくても通常の電源装置で実験が可能になる。 ![]() 予備実験の結果,4A〜5Aの電流を流し,砂鉄を振りかけるようにすると磁界の様子が観察できる。 また,いろいろな形のプレートを使うことによって,コイルにおける電流の向きと磁界の向きの関係を右ねじの法則を使って説明できる。 ![]() ![]() なお,この導線をアンプのスピーカー端子につなぐことによってラジオやCDなどの音が電流として流れる。 誘導電流の原理を使い,イヤホンにつないだコイルで誘導電流を拾い,音として聞くことも可能である。 |