参考資料「備長炭電池に関する教材研究」


 1 備長炭の形状や食塩水の濃度との関係

(×:反応なし,△:わずかに反応あり,○:反応あり)
@ 炭素棒 (直径0.5cm,長さ12cm)
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A 備長炭 (直径1cm,長さ7.3cm)
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B 備長炭 (直径1.5cm,長さ13cm)
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C 備長炭 (直径3.0cm,長さ15cm)
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D 備長炭 (直径3.0cm,長さ26cm)
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E 備長炭 (直径3.5cm,長さ30cm)
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F 活性炭
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※ 電子オルゴールの0mAという値は,電流計で測定できないほどの微小電流であったことを示している。
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結論
○ 備長炭の太さや長さは,生じる電圧の高さにはあまり関係しない。
○ 食塩水の濃度は20%以上あれば,良い結果が得られる。
○ 豆電球は明るく点灯しない。電子オルゴールや太陽電池用モーターはほとんどの場合,作動する。


2 食塩水をしみ込ませるろ紙の枚数,紙の種類や豆電球の種類との関係
(1) ろ紙の枚数
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結論
○ ろ紙は3枚以上使うと,安定した結果が得られる。
(2) 紙の種類や豆電球の種類
ろ紙の代わりにペーパータオルを使う。
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結論
○ ろ紙をペーパータオルに代えても,生じる電圧はあまり変わらない。
○ ペーパータオルの方が破れにくく,備長炭に密着させやすい。
○ 豆電球は,消費電力の小さい方(ここでは1.5V-0.3A用)がよい。


3 アルミニウムはくの大きさとの関係
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結論
○ アルミニウムはくの大きさは,生じる電圧の高さにはあまり関係しない。


4 金属の種類との関係
アルミニウムはくとマグネシウムリボンで比較した。
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結論
○ マグネシウムリボンの方がはるかに高い電圧を生じる。
○ 90p以上のマグネシウムリボンを使用すると,どの種類の豆電球もはっきりと点灯する。


              (大隅町立岩川中学校  上治 ゆかり)
              (鹿屋市立第一鹿屋中学校  田中 純朋)
              (鹿児島市立緑丘中学校  熊迫 弘恵)