1 研究に取り組んだ観察,実験(6 地球と宇宙)


 2分野下 実験2 季節ごとの太陽の光の当たり方のちがいを調べよう



2 観察,実験のねらい
 地球儀を使って季節ごとの太陽の光の当たり方を測定し,季節の生じる原因について理解させる。


3 観察,実験の実際
@ 分度器のコピーを張った厚紙を,台紙の上に垂直に立てて固定する。
A 地球儀に光を当て,@を下図のように日本の上に置く。
B 影が分度器の中心を通るように紙で光をさえぎり,季節ごとの光の入射角を測定する。(南中高度の測定)
C 北緯35°での,昼の長さと夜の長さを季節ごとに比べてみる。
画像
4 問題点
(1) 台紙を地球儀に垂直に置くのが難しく,測定値に差が生じる。
(2) 光源の高さの違いによっても,測定値に差が生じる。


5 観察,実験のポイント,新たに開発した教材教具
(1) 観察,実験のポイント
 光の入射角を正確に測定するには,分度器の付いた台紙を垂直に置くことと,測定地点に平行光を当てることがポイントとなる。
ア 分度器の付いた台紙を垂直に置く方法
 透明半球用の棒のついた吸盤を地球儀につけ,その棒に分度器の90°の線を合わせることによって垂直に台紙を置くことができる。
イ 測定地点に平行光を当てる方法
 下図のように,光を測定地点の高さから当てるとよい。さらに,マルチメディアプロジェクターを光源にすると,より平行光に近付けることができる。
画像
(2) 新たに開発した教材教具
 写真1のような簡易高度計を製作した。簡易高度計に付けたひもを光源方向にまっすぐ伸ばすことによって,簡単に光の入射角を測定できる(写真2)。
画像


              (笠沙町立笠沙中学校  大迫 俊浩)