蒸気圧


【目的】
 蒸気圧が大気圧(外圧)と等しくなると液体の内部に気泡が生じ沸騰が起こることから,蒸気圧と温度との関係を理解させる。
【教科・単元】
 化学U
【準備】
 簡易真空容器,デジタル温度計,気圧計,100mLビーカー
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【原理】
 簡易真空容器で外圧を変えながら,容器内の水が沸騰しているときの温度と圧力を調べることにより,水の蒸気圧と温度との関係を調べる。
【手順】
@ 簡易真空容器の中にデジタル温度計,気圧計を外から観察しやすいように固定する。
A 沸騰させたお湯を容器の中に入れ,デジタル温度計を浸す。
B 減圧しながら,沸騰したときの温度と圧力を測定する。
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【結果】
 容器内の水が沸騰しているときの温度と圧力(=蒸気圧)を下に示す。
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【留意点】
・ 減圧すると,容器内が飽和状態になり,曇って気圧計や温度計の表示が見えにくくなるので,容器の壁に密着させて固定する。
・ 下図のような簡易真空ポンプを用いて減圧沸騰を観察することもできる。ただし,容器内に気圧計が設置できないので,そのときの蒸気圧は,沸点を基に蒸気圧曲線から考察する。
《簡易真空ポンプ》
50mL用のディスポーザブル注射器の先にキリで穴を開け,開けた穴は外側から,注射針の穴は内側からビニルテープでふさぐ。
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