デジタルカメラでの顕微鏡写真の撮影


【目的】
 近年,デジタルカメラの性能が向上し,顕微鏡写真を容易に撮影し,活用できるようになった。その際の撮影と画像処理の方法について説明する。
【教科・単元】
 顕微鏡の使用を伴う単元
【準備】
 光学顕微鏡,デジタルカメラ
【手順】
<撮影方法>
@ 撮影したい試料を顕微鏡で観察し,絞りやピントを調節する。
A デジタルカメラを下記のように設定する。
 ・ ストロボ・・・発光禁止
 ・ ズーム・・・テレ側(ズーム側)
 ・ モード・・・マクロ(接写)
B デジタルカメラのレンズを顕微鏡の接眼レンズにかぶせて,デジタルカメラの液晶モニターを見ながら,光軸を合わせる(写真1)。
C 写真を撮影して,デジタルカメラの液晶モニターで撮影した写真を確認する(写真2)。
D 手ブレを起こした場合や適正露出が得られていない場合は,次のようにして再度撮影を行う。
手ブレ・・・露出時間が長すぎることにより起こる。ISO感度を設定できる機種では数値を大きくして,露出時間を短くする。また,デジタルカメラを三脚等で固定して,セルフタイマーを使うことで,手ブレをかなり防ぐことができる。
露出補正・・・写真が明るすぎる(露出オーバー)場合はマイナス側に,暗すぎる(露出アンダー)場合にはプラス側に補正する。
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<画像処理の方法>
@ 写真をコンピュータに取り込む。
A 画像処理ソフトでトリミングを行い,不必要な部分を切り取る(写真3)。
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B 画像処理ソフトでレベル調節を行うと,適正露出でない写真もある程度補正することができる。
【結果】デジタルカメラで撮影した顕微鏡写真の例
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【参考】
・ 『八王子のきのこ』http://park18.wakwak.com/~fungiman/urayama/fng_note.htm