メダカの水流走性と保留走性 【目的】 メダカの水流走性と保留走性を観察し,動物の基本的な行動である走性の仕組を理解する。 【教科・単元】 中学校理科2分野「動物の体のつくりと働き」,生物T「環境と動物の反応」 【工夫した点】 マグネチックスターラで一定速度の水流を起こし,ラミネート加工した縦じま模様の紙を,丸ハンガーでスムーズに回転するようにした。 【準備】 メダカ,円形水槽,マグネチックスターラ,教材提示装置,保留走性観察装置(ラミネート加工した縦じま模様の紙を,丸ハンガーに固定したもの) 【手順】 @ 円形水槽にメダカを数匹入れてマグネチックスターラで水流を起こし,行動を観察する。(観察T) A 円形水槽の回りに縦じま模様の紙を置いて回転させ,行動を観察する。この時,マグネチックスターラは使わない。(観察U) B マグネチックスターラで水流を起こしながら,保留走性観察装置を置き,回転させる。下記の条件のときの,メダカの行動を観察する。 ア 水流と保留走性観察装置の回転が同じ方向の場合(観察V) イ 水流と保留走性観察装置の回転が反対方向の場合(観察W) ![]() 【留意点】 ・ メダカの個体によっては,保留走性を示さないものもいる。視覚には個体差(変異)があるためと考えられる。スペースシャトル内の無重量状態で産卵行動をしたメダカは,厳正な試験により選抜されたものである。 【参考】 「宇宙メダカ・ホームページ」http://130.69.100.13/SPACEMEDAKA/J.html (鹿児島県立高山高等学校 野田 知幸) |