ゾウリムシの培養法


【準備】
 培養容器(300〜500mL三角フラスコなど),オートクレーブ,ワラ(荒縄で代用できる),ピペット,アルミニウムはく,ゾウリムシ
【手順】
@ 数cmに切ったワラ(培養液1Lあたり10g)を培養容器に入れて,軽く水洗いをする。水道水を入れて,二重のアルミニウムはくでしっかりふたをする。
* 危険分散のため,最低でも3本以上の容器で培養すると,培養不調の際に全滅を回避できる。
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A オートクレーブで120℃,20分間の滅菌を行う。オートクレーブがない場合は圧力釜を用いるか,沸騰時間20分以上の湯煎を行う。
B 室温で1〜2日放置する。その間に,餌となるバクテリアが発生する。
C 滅菌したピペットで,ゾウリムシを接種する。早く増殖させたい際は多めに接種するが,他の生物の混入を避けるには少量の方が良い。
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D インキュベーター又は室内の暗所に保管する。温度は15〜25℃が望ましい。特に夏季は,高温にならないように注意する。
E 約一か月後に,植え継ぎを行う。
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