淡水魚の黒色素胞観察


【単元】
 生物T「環境と動物の反応」
【工夫した点】
 身近な川に生息している淡水魚を用いて,黒色素胞の観察を行った。また,様々な化学物質に対する黒色素胞の形状の変化を調べることで,自律神経系に与える影響を考察した。
【準備】
 コイ科淡水魚(カワムツ,オイカワなど)の生きている個体
 画像
 コイ科魚類用リンガー液(下記の試薬を蒸留水に溶かして,100mLにする)
 ・ NaCl:0.44g
 ・ KCl:0.62g
 ・ CaCl2:0.022g
 ・ MgCl2:0.008g
 ・ NaHCO3:0.02g
【手順】
(1) 背面部・青黒部・側線部・腹部の4か所の鱗(うろこ)をリンガー液に浸す。
 画像
(2) 各部の黒色素胞の形状を,顕微鏡で観察する。
 画像
 画像
(3) 交感神経系興奮薬(ノルアドレナリン,アドレナリン,イソプロテレノール,ドーパミン,ニコチンなど)や副交感神経系興奮薬(アセチルコリン,アトロピン,ニコチンなど)を滴下して,黒色素胞の形状の変化を,顕微鏡で観察する。
 画像
 画像
 画像


                 (鹿児島県立甲陵高等学校 宇都慎一朗)