プレートの動き


【目的】
 ハワイ諸島と天皇海山列の配列は,プレートの動きを証明する一例である。
【工夫した点】
 表計算ソフトのグラフ機能を使い,s-tグラフから速度を求めることができるようにした。
【教科・単元】
 理科総合B,地学T  「地球の変動」
【準備】
○ ハワイ島〜天皇海山列の地図(教科書のもので良い)
○ パソコン(表計算ソフト)
 コンピュータの表計算ソフトのグラフ機能を使い,簡単にグラフ表示ができるようなシートを作成する。
 →サンプル(hotspot.xls)
 コンピュータが一台の場合は教卓に置いて生徒に画面が見えるようするか,液晶プロジェクタで投影する。
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【手順】
@ 地図上で,ハワイ島から各火山島や海山までの距離を定規で測定する。
A 火山島や海山の形成年代と測定した距離を表計算ソフトのシートに入力する。
B 測定した距離と年代の関係をグラフに表す。
C グラフの傾きからプレートの速度を求める。
【結果】
 教科書の地図から読みとった距離を入力すると下図のようなグラフが得られ,直線の傾きがプレートの速さとなる。
 81.387(km/100万年)=8.1cm/年
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【留意点】
○ 縮尺の計算が面倒な場合には,mm単位で入力して,縮尺をかけられるようにシートを工夫する。
○ 太平洋プレートは,約4,300万年前に移動する方向が変化し,火山島や海山の配列が折れ曲がっている。グラフ上では一見速さが変化しているように見えるが,原点を雄略海山付近にすると,速さが一定であることが分かる。グラフの折れ曲がりに気付いた生徒には,発展課題として運動の方向が変化した時期や方向の変化,速さの違いなどを探究させる。