3年

単元名

日なたと日かげをくらべよう

 

単元のねらい

 太陽の光が日なたと日かげをつくったり地面の様子を変化させたりしいるという見方や考え方をもつようにするとともに,日かげの位置の変化と太陽の動きとを関係付けたり,日なたと日かげの地面の様子の違い

を比較したりする能力を育てること。

児童の素朴な見方や考え方

児童のつまずき

教師の支援・対応

納得・実感させるために

必要な観察・実験

[日なたと日かげの違いを見付けよう。]

 まず,中庭にできている校舎や鉄棒,すべり台のかげに線を引いて,日なたと日かげの違いを見付けさせ,そこから出てきた問題について調べる方法を考えさせて,観察・実験をしていく。

◎ 日なたと日かげの様子

○ 暖かさが違う。

・ 地面

・ 石

△ 日なたと日かげでは暖かさが違うと考える。

△ 植物は育たないと考えている。

 
・ コンクリート

 

 

 

 

 

 

 

 

「調べる方法」

・ 手でさわってみる。

・ 温度計で測ってみる

 

○ 湿り気が違う。

・ 地面

「調べる方法」

・ 手でさわってみる。

・ 植物が育っているか

 

◎かげのでき方

○ 動いていると考える。

・ 校舎や鉄棒など

・ 太陽との関係

「調べる方法」

・ 棒を立てる。

・ 方位磁針を使う。

 

○ かげに色が出ていた。

・ セロハンを張った図工の光のプレゼント

・ マジックで色を塗ったペットボトル

・ プラスチックの筆箱

・ 色のついた定規や下敷き

 

○ かげが重なると黒くなる。

 

○ 夜になるとかげはどうなるのか。

・ 月が出ているときにかげができる。

・ 街灯や電灯の下でかげができる。

・ 月や街灯のかげは薄くてぼやけている。

 

○ 日なたの物が色焼けしている。

・ カーテンが茶色くなっている。

・ 窓際に置いていた紙の色が違う。

 

○ さわった感じだけでなく,時刻にも目を向けさせて,日なたと日かげの温度の違いや変化について,太陽との関係から実感させる。

 

○ 同じ温度を示している温度計を準備する。

 

○ いつもかげになっているところとよく日が当たっているところを比較させる。

 

○ 日なたと日かげのどちらにも植物が育っていることに気付かせ植物は巧みに生きていることを実感させる。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


○ 紙に方位を書かせ,方位磁針で方位を合わせて記録させる。

○ 校庭に方位とかげにポイントを打ち込み,かげと太陽の動きとの関係に注目させる。

 

 

○ 日光を透き通ったものに当てると,そのものの色を映すことを実感させる。

 

 

 

 

 

○ 透き通った物も重ねると光は通りにくくなる。

 

○ 月や電灯とかげの方向,かげの濃さに注目させて,太陽との違いを感じさせる。

 

 

 

 

 

 

○ 日に焼けたものを見付けさせて,次の単元「光を当てよう」の学習へつなげていく。

 

 

○ 温度計の使い方を押さえ,正しく測定,記録させる。

・ 目盛りの読み方

・ 地面の温度の測り方

○ コンクリートについては,水泳学習でのプールサイドの日なたと日かげを触った感じから実感させる。

○ コンクリートの温度が最も違いが分かり易い。

 
 

 

 

 

 


○ 植物については,木の葉を触って感じさせる。

○ 手で触って湿り気のあることを実感させる。

○ いろいろな場所の日なたと日かげの植物の育っている様子と湿り気について考えさせる。

 

 

○ 紙に棒を立てた物を作成して,かげの動きを記録させる。

○ 校庭に棒を立ててかげの動きを調べる。

 

 

 

○ いろいろな物でかげを作って調べる。

 

 

 

 

 

 

○ かげの薄い透き通ったものを重ねてみる。

 

○ 学習してきたかげと太陽との関係と比べながら,各家庭で調べさせる。

 

 

 

 

 

 

○ 日光が当たって色が変化したと考えられる物を見付けさせる。

 

(串木野市立照島小学校  河部 敬一郎)