3年

単元名

 チョウをそだてよう

 

単元のねらい

 葉にとまったモンシロチョウの活動の様子に興味をもち,モンシロチョウの卵を採集して育て,卵,幼虫,さなぎ,成虫への成長の変化をとらえる。

 また,成虫のからだのつくりを調べ,頭,胸,腹の三つの部分からできていることを知り,そのようなつくりの特徴をもつ虫の仲間を昆虫ということをとらえる。

 さらに,成虫のからだの「もの」を感じとる部分を人のからだと比較して,共通した部分があることをとらえることができるようにする。

児童の素朴な見方や考え方

児童のつまずき

教師の支援・対応

納得・実感させるために

必要な観察・実験

○ モンシロチョウはキャベツ畑に来て,何をしているのだろう。

・ キャベツの葉を食べるのかな。

・ 卵を産み付けているのかな。

 

 

 

○ モンシロチョウの卵を育てよう。

・ 幼虫は,卵からどんな形で出てくるのかな。

・ 幼虫は途中でからだの様子が変わるのかな。

・ 幼虫は,どれくらいかかってモンシロチョウになるのかな。

○ これからどのようにチョウになるのか,観察していこう。

・ 皮を脱いでチョウになるのかな。

・ さなぎの背中が割れてチョウが出てきた。

・ はねが,しわしわで,たたまれたようになっていた。

 

 

 

 

 

 

○ 成虫のからだのつくりを調べよう。

・ 足は,6本ある。

・ 足は,長くて細い。

・ からだは,三つの部分からできている。

・ はねは,左右に2枚ずつ,合計4枚ある。

○ 教材園に,アブラナ(9月),キャベツ(1月),ホウセンカ・ヒャクニチソウ(5月)に同じ所に植えた。

○ アブラナが咲いていたので,モンシロチョウがよく集まってきて観察ができた。

○ 採集してきた卵は容器に入れてふたをして,直射白光に当たらない場所に保管して観察させたがうまくいかなかった。

(理科専科は,土・日,葉の取り替えを行う)

 

 

○ 2年生の1月に,7号鉢に各自にキャベツを植えさせ,室内で育ててきた。

○ 5月に外に出してモンシロチョウが卵を産み付けたら,室内に入れ「自分が飼っている幼虫」という意識をもたせ育てさせた。理科室の廊下に長机を置き,その上に鉢をならべて観察させるようにした。

3年の教室と理科室が近いので,休み時間もよく観察にきていた。

○ 「さなぎ」をへて「成虫」になることを確認する。

○ チョウがさなぎから成虫に羽化して出てきた感動を発表させ,飼育してきたことの喜びを共有させる。

○ 調べる観点を板書する。

・からだの分かれ方

・足の数

・足や羽根のついているところ

○ モンシロチョウなどは,朝10時ごろからよく見られた。

○ キャベツの葉の裏側をよく観察するように指導した。

○ 観察,記録カード,虫めがね,容器を持参して観察に出る。

 

○ 容器から飼育かごに変え,大きなペトリ皿に水を入れ,新しい葉を入れ変えるようにして育てさせた。

 

 

 

 

○ さなぎになるためには,ぶら下がるものが必要なこと,さなぎになったら,成虫になったとき,羽根を十分に広げられるよう,大きな入れ物に入れなければいけないことを知らせる。

(大きな飼育かごで飼った)

○ 昆虫発生順序模型(モンシロチョウ)が参考になった。

 

 

 

 

 

○ 各自に成虫を準備する。

○ 足の数,からだの分かれ方については,しっかりと確認できるように観察の時間を十分にとる。

○ 足は節になっていて,曲がるようになっていることをとらえさせる

○ 体の分かれ方について一般化を図るためには,昆虫模型(コオロギ;頭,胸,はらが分かる)がとても参考になった。

(喜入町立中名水小学校  沼田 弘幸)