取り組んだ

観察,実験

 第4学年「空気のはたらき」

 空気でっぽうの玉を勢いよく飛ばす方法を考えよう。

観察・実験

のねらい

 空気でっぽうの玉が飛ぶのは,筒の中の空気が玉を押しているということをとらえさせる。そのため,すき間のある玉では飛ばないことに気付かせ,中の空気の存在に目を向けさせる。

 観察,実験の実際

(1) 教師が,空気でっぽうの玉を勢いよく飛ばすのを観察する。

(玉は新聞紙を濡らしたもの)

(2) 児童も玉を作り飛ばしてみる。(新聞紙を濡らしていることは教えない)

 @ きれいに丸めて玉を作っている。(玉は全然飛ばない)

 A セロテープで形を整えようとする。(同じく全然飛ぱない。)

 B 空気がすき間から漏れているんだと気付く。

 C 紙を湿らせ,柔らかくして玉を詰める。

 D 玉が飛ぶようになる。

(3) 筒の中の空気が,玉を飛ばしていることに気付く。

 

2 問題点

(1) 新聞紙がもっと柔らかければ,すき間なくつめられるはずだと考え,ティッシュにしたが,柔らかすぎてうまくできない。

(2) 適度な堅さが必要だということで,新聞紙を使い,濡らすといいことに気付く。

(3) 玉を詰めるとき,できるだけきつめに入れないと飛ばない。(詰め方に工夫が必要)

 

3 観察,実験のポイント

(1) 新聞紙の玉をうまく飛ばすためのポイント

 @ 新聞紙を30分程水に浸け十分にしめらせておく。

 A 新聞紙は大きめにちぎる。

(手で握りしめ,水気をしっかり取る)

 B 押し棒で,周りから少しずつ筒に詰め込む。

  ・ 子供たちは,筒の大きさに丸めてしまうので,大きなかたまりでちぎり,押し棒の角を使い,回りから詰め込むようにする。

  ・ できるだけきつく詰めた方がよく飛ぶ。

 C 筒の大きさにもよるがティッシュで試したが,柔らかすぎてうまく飛ばない。

(2) この活動がもとで,地域の高齢者に呼び掛け,近くにある竹を使い「紙玉でっぽう作り」という活動へとつながつた。

(桜島町立桜峰小学校  中屋敷 淳)