研究に取り組んだ観察,実験

 第5学年「流れる水のはたらき」

 わたしたちが住んでいる地域を流れている川を観察して,記録にまとめる。

観察,実験

のねらい

・ 川原やがけができている所の様子,曲流部の外側と内側の流れの速さの違い,災害を防ぐ工夫などを観察し,的確に記録することができる。

・ モデル実験で見いだした流れる水の働きを,川の観察を通して,実際の川に当てはめて考えることができる。

1 観察,実験の実際

@ 川原はどんな所にあるか調べる。

A 川が曲がっている所の外側の川岸はどうなっているか調べる。

B 川が曲がって流れている所の,外側と内側の流れる水の速さを見くらべる。

C 川原に見られる石の大きさや形を調べる。

D 災害を防ぐ工夫がなされている所があるか調べる。

※ 校区内を流れる高城川の上流部と中流部の観察を2回に分けて行った。

<結果>

@〜Bについて

 曲流部の外側の岸は削られ,内側には川原ができていることや,外側の流れが速く,内側が遅いことを実際に観察することができた。

Cについて

 上流部には大きな石が多く,中流部には丸くて小さめの石が多いことを確かめることができた。

Dについて

 曲流部の外側にはコンクリートで丈夫な壁が作られていたり,川底にはブロックを沈めて流れを弱め,川底が削られることを防いでいたり,また,橋が掛かっている所では川岸も川底も特に頑丈に作られていたりと,その場に応じた防災対策がなされていることを観察することができた。

 

2 問題点

 上流部と中流部は学校から徒歩で観察に行ける距離であるが,下流部は遠いため,徒歩で行くことは難しい。バスを借りて観察に行くことも可能であるが無理がある。

 

3 観察,実験のポイント,新たに開発した観察,実験

 事前に現地を調査し,どのような学習が可能であるか確かめておくことが大切である。

 

(川内市立城上小学校  橋口 俊崇)