5年

単元名

 おもりのはたらき

 

単元のねらい

 おもりを使い,おもりの重さや動く速さなどを変えて物の動く様子を調べ,物の動きの規則性についての考えをもつようにする。

ア 糸につるしたおもりが1往復する時間は,おもりの重さなどによっては変わらないが,糸の長さによって変わること。

イ おもりが他の物を動かす働きは,おもりの重さや動く速さによって変わること。

 児童の素朴な見方や考え方

 児童のつまずき

 教師の支援・対応

 納得・実感させるために

 必要な観察・実験

<ふりこ>

@ どこまでが実験誤差で,どこからがきまりかはっきりしない。

 

A ストップウォッチを押すタイミングがずれる。

 

 

 

B 糸の長さで周期が変わると分かっても,重さのことが納得できない。

 

 

 

 

 

 

C 振らせているうちに机に当たるなどして測定不能になる。

 

 

 

 

 

 

 

D おもりを縦につなぐことで,重心の位置が下がり,重さが振れる時間に関係するととらえてしまう。

 

○ 練習として教師の用意した大型のふりこやふりこをプロジェクターでスクリーンに大きく映したものを一斉に計測させ,板書した上でどうしたよいか話し合わせる。

・ 誤差の範囲→10分の1単位で考える。

・ より正確なデータ→最高値,最低値を外して平均を取る。

○ 声に出してイチ,二,サン,ハイ…」でタイミングをとって始め,短いかけ声でカウントし,「…ハチ,ク,ジュゥ」で止める。

○ 重い物が速く落下するのではないことを,テニスボールと軟式野球ボールを同時に落として比べさせる。

○ トランプのようなカードを寝せて落とすのと立てて落とすのとを比べさせたりして,落下の速さには空気の抵抗がかかわっていることを理解させる。

○ 床の板目などを利用して机と平行になるように振れさせるようにする。

○ たこ糸と釣り糸ではたこ糸の方がよじれにくいが,釣り糸の方が減衰が少ない。

○ 糸をつるすには割り箸を使うとつり下げやすく,ぶつかりにくい。クリップを使う方法もある。

○ ガラス玉と鉄の玉を使用して実験する。

○ ホットボンドを使うと,たこ糸でも釣り糸でも簡単にガラス玉や鉄の玉に接着することができる。

 

○ 同じふりこの周期を同時に測定し,誤差に気付かせる実験

 

○ 誤差の大きさを考えさせる話合い

 

 

 

 

 

○ 声を掛けながら測定する。

 

 

 

 

○ いろいろな物を落として,空気抵抗に負けない物であれば,落下速度は変わらないことを調べる実験

○ 空気抵抗の存在を調べる実験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ 重心の位置を変えることなく,重さを増すことのできる実験器具による周期調べを行う。

(出水市立出水小学校  宮崎 健)