取り組んだ 観察,実験 |
第6学年「土地のはたらき」 わたしたちの住む大地のつくりを調べよう。 |
観察・実験 のねらい |
大地がどのようにしてできたかを,地層の重なりや出てきた構成物を基に 推論し,火山の働きによってできた地層がある事に気付くとともに,地層がつながっていることを確認できるようにする。 |
1 観察,実験の実際 「東市来町の地層は何のはたらきでできた地層なのか」という課題を基に地層の観察を行った。 @ 学校横の土地を1mほど掘り起こした。(3か所) A 出てきた地層を事前に話し合ったポイントを基に,詳しく観察を行った。 ・ 層の色や積み重なり方 ・ 出てきた石の種類や形 ・ 土を何度も洗い,顕微鏡で分析 【結果】 ○ どの場所でもシラスと粘土の層が見られ,地層がつながっていることの確認になった。 ○ たくさんの軽石が出てくるので,この地層は火山のはたらきでできているということにすぐ気付くことができた。 ○ 土の粒子が角ばっていることが確認できた。 2 問題点 ○ 穴を掘って地層を見ることになるので,地層がつながっているとはとらえにくい。 ○ 同じシラスの層が続くので,一目見ただけでは層の重なりが見えにくい。そのため児童は地層が見えないと判断してしまう。 3 観察,実験のポイント ○ 自分たちの住んでいる所は何のはたらきでできているのだろうという意識を継続させることが大切だと思う。児童の思考が継続するように,本単元では次のように学習を進めた。 (導入)校庭を掘って調べた…土や石の層があることへの気付き (疑問)どうやってできたのか…課題設定 (解決の方法)地層の特徴を調べる…課題を解決するための知識を得る (観察)実際はどうなっているのか調べる。 ○ 調べるポイントを観察の前に全員で話し合うことが必要である。全員で共通理解して観察に臨むと,児童は新たな発見をしようとする。 ○ 1か所だけでなく,違う場所も掘って観察するようにすると地層はつながっているとい う感覚がつかめる。今回は,場所が違っても,シラスの層と粘土の層を同じような深さで観察することができた。 ○ シラスの層では,ごつごつした角ばった石がほとんど見られない。この学習の後に学校 をボーリングしたときの資料や鹿児島県の他の資料を見せ,同じ火山の層でもいろいろな地層があることを教えた。 |
(東市来町立湯田小学校 朝倉 隆延)