単 元 名

3年 チョウをそだてよう

 

 

 

単元の目標

 

○ キャベツの葉にとまったモンシロチョウの活動のようすに興味をもち,モンシロチョウの卵を採集して育て,卵,幼虫,さなぎ,成虫への成長の変化をとらえることができるようにする(その他のチョウも)。

○ 成虫のからだのつくりを調べ,頭,胸,腹の3つの部分からできていることを知り,そのようなからだのつくりの特徴をもつ虫の仲間を昆虫ということをとらえることができるようにする。

学習の活動

(児童の素朴な見方や考え方)

教師の支援・対応

(納得・実感させるために必要な観察,実験)

1 モンシロチョウを育てて分かったことを発表しよう。

 

        卵,幼虫,さなぎ,成虫で育つ。

        幼虫はキャベツの葉を食べるが,成虫は花の蜜を吸う。

など

2 学習課題をつかむ。

 ほかのチョウもモンシロチョウのような成長をするのだろうか。

3 学校にいるチョウを育ててみよう。

@        卵,幼虫はどこにいるのだろう。

A        チョウをさがそう。

B        同じ飼い方でいいのかな?

C        チョウに詳しい先生に聞く。本で調べる。

4 実際に調べてみる。

(1)        カバマダラ

卵        幼虫

(丸い。つぶつぶはない。) (カラフル。トウワタの葉を食べる。)

さなぎ        成虫

(少し丸くて,緑から茶色になる。)(きれい。校内で見られるチ           ョウと一緒だ。)

 

 

 

 

 

(2) シロオビアゲハ

卵        幼虫

(黄色くて丸い。)  (シークワーサーの葉を食べる。)

さなぎ      成虫(オス)

(似ている。緑から茶色に変わる。)(白い帯があって,オスとメスが違う。)

        育てた時のことを想起させる。

        卵を解剖顕微鏡で見たこと,幼虫のお世話

(キャベツの葉の毎日の交換や糞の始末等)をしたこと,さなぎの様子,成虫になった時の喜びなどを写真や観察日記を見せて,思い出させる。

        単元のねらいをおさえる。

        卵→幼虫→さなぎ→成虫

        頭,胸,腹,足が6本,触角など

○ モンシロチョウ以外のチョウをあげ,同じかどうか聞いてみる。

○ 学校でよく見られるチョウを捕まえておき見せる(カバマダラ,シロオビアゲハ)。

○ 疑問点をあげさせ,調べる方法を自分たちで考えさせる。

 

○ チョウに詳しい事務の先生をゲストティ

チャーとして招き,飼い方を聞く。

ゲストティチャー(蝶博士)

トウワタの花      成虫のからだを調べる

○ 種類によって幼虫の食べ物やさなぎの形が違うが,チョウは卵→幼虫→さなぎ→成虫の順に育つ。また,成虫のからだのつくりも同じである

 

 

 

 

 

観察をする

シークワーサーの木 成虫のからだを調べる(メス)

○ 次単元の意欲づけをする。

(「昆虫を育てよう」)

<成果と課題>

1 学校に飛んで来るチョウや昆虫に興味をもつ児童が増えた。

2 蝶以外の昆虫も観察し,からだを調べたり,さなぎのない昆虫も確かめたりする必要がある。

(伊仙町立犬田布小学校 教諭 田中 克郎)