単元名

4年 「電気のはたらき」

取り組んだ観察,実験

並列つなぎのはたらきの観察

観察,実験の目標

子どもたちが実際に並列つなぎのはたらきを観察できるようにする。

1 これまでの課題

乾電池2個の並列つなぎと乾電池1個のときと何が変わるのかを調べるとき,電流の強さは変わらず,はたらきも変わらないことは,検流計やモーターなどを使って確認することができた。しかし,並列つなぎの特長である「長い時間働き続ける。」ということは,時間等の制約があって実際に観察,実験することは困難である。

2 課題解決のために

ア イメージの育成

「電流」や「回路」を,次のようにイメージするとよいことを子どもに

伝えた。

@ 電気の流れ「電流」は「水の流れ」と似ていること

A 電気の通り道「回路」は「水が通る路」と似ていること

B 実験,観察の前には「ペットボトル」を「乾電池」(ペットボトルの口を+極,底を−極)としてイメージさせた。

イ 観察,実験の準備

@                ペットボトルを3個準備し,口から約三分の一の位のところに

穴を開ける。

  A ビニールホースを適当な長さに切る。

・ 並列つなぎに使うホースは,二つのホースをつないで使用する。

・ 並列つなぎのホースと乾電池1個のホースは同じ長さにする。

B キャップに穴をあけて,ビニールホースを通す。

C ペットボトルに水を入れ,ビニールホースを

付けたキャップを取り付ける。

 

 

 

〈観察,実験での注意事項〉

※ 水の勢いは同じということにも注目させる。

※ ペットボトルは同じ傾きにする。

《子どもたちの反応》

・「2個の方が長い」

・「やっぱり二つの方が長持ちするね。」

・「1個の方が,減り方は早い。」

《結果》

乾電池 1個のペットボトル

並列つなぎのペットボトル

約17秒

約30秒

 

 

 

〈考察〉

  並列つなぎの方が1個のときと比べて約2倍も水が長く出ることにより,子どもたちに並列つなぎが乾電池1個よりも長く働き続けることが実感できたと考えられる。

(錦江町立田代小学校 教諭 床並竜児)