単元名 |
4年 もののかさと力 |
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単元のねらい |
○ 閉じ込めた空気の性質に興味をもち,空気を入れたポリエチレンの袋などを圧して,手ごたえ(弾性)を感じることができるようにする。 ○ 空気の存在を手ごたえを感じたり,けむりなどを見たりすることで実感することができるようにする。 |
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学習の活動 (児童の素朴な見方や考え方) |
教師の支援・対応 (納得・実感させるために必要な観察,実験) |
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1 空気について知っていることを話し合う。 (1) 空気の存在を実感するための実 験を行う。 ○ 空気が穴からでて,ろうそくの火を消している。 ○ 穴から,風が出てくる。 ○ 空気は,かたまりになって穴から飛び出してくる。 ○ 空気はさわることができる。
2 空気をさわるためには,どうしたらよいか考える。 ○ 浮き輪や風船のように空気をと じこめればいい。
3 閉じ込めた空気の弾性について問題意識をもつ。
(予想) ○ おすとへこむのではないか。 ○ へこんだところはもとにもどるのではないか。 ○ 押し返してくる。 ○ 空気はどこかへにげて(抜けて)しまう。 4 閉じ込めた空気を圧してみる。 (1) ゴム風船に空気をとじこめてさわってみる。
○ ふわふわして気持ちがいい。 ○ 手をはなすともとの形に戻る。 ○ おすとおし返させられる感じがする。 ○ ゴムだから伸び縮みするのではないか。 ○ ゴム風船の上は,乗ることができない。 ○ もっと,空気の量を増やすと人も乗れるのではないか。 (2) ポリエチレンに空気をとじこめてさわってみる。 ○ ゴム風船にくらべるとやわらかい。 ○ 手でおすとおし返してくる感じがする。 ○ ポリエチレンの袋は伸び縮みしない。 ○ ポリエチレンの袋の上に,のることができた。 5 空気をとじ込めた袋等をおして,気がついたことを発表する。 ・ 空気はおすとおし返してくる感じがする。 ・ 手をはなすともとの形にもどる。 |
1 空気は,透明でさわることができないと思っている児童もいたため,実験を行うことで空気を実感させる。
2 身の回りに,空気が使われているものはな いか考えさせる。 ○ 入れ物にとじこめることで,空気の手ごたえを感じることができることを確認させる。 3 空気を閉じ込めて使う道具を想起させ,それを触ったときの感覚など,生活経験をもとに予想を立てさせる。 ○ 身の回りの空気を入れて使うものの使い方(空気のどんな性質を利用しているのか)を話し合わせ,空気の弾性に気づかせる。 ○ 穴が開いていたりすると,空気がもれてしまうことにも気づかせる。
4 児童の身近にあるゴム風船を使うことによって,意欲的に空気の弾性を調べさせる。
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○ ゴム風船のときに,ゴムの弾性と勘違いしている児童がいたことや,もっと空気の量を増やすと押し返す力が大きくなるのではと考える児童がいたので,ポリエチレンの袋を使って,空気の弾性を調べさせる。
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(成果と課題) ○ 事前に,空気について知っていることについてアンケートをとっていたので,実態に合わせた実験を用意することができた。 ○ いくつかの実験を行うことにより,児童に空気について興味・関心をもたせ,学習を進めることができた。 △ ゴム風船を使ったため,空気の弾性とゴムの弾性を勘違いする児童がいた。もっと,教材の工夫をする必要がある。 |
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(鹿児島市立中名小学校 上赤 綾子) |
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