単元名

4年 星の動き

単元のねらい

 星の動きに興味をもち,星を観察して記録し,星には明るさや色の違う星があることをとらえることができるようにする。また,星の位置を時間と関係づけて考えさせ,星の集まりは並び方を変えずに位置を変えていることをとらえさせ,星の美しさや不思議さを感じることができるようにする。

学習の活動

(児童の素朴な見方や考え方)

教師の支援・対応

(納得・実感させるために必要な観察,実験)

1 星や星座に興味をもち,進んで星の並び方や位置,星の明るさや色を調べる。

 

2 実際に星座を調べるために

星座早見の使い方や,方位磁針の使い方を練習する。

 

 

 

 

 

 

 

 

○ 夜間,各自,自宅周辺で観察する。

3 めあての星座を見つけることができただろうか発表しよう。(当日,曇りで観察できず)

 

○ 見えなかった。

○ 雲ばっかりだった。

○ 星が見えた人。いいなあ。

 

4 「星も太陽や月のように動いているのだろうか。また,星の並びかたは,どうなるのだろうか。」という視点で観察する。

 

5 観察した記録を整理して,星座の位置と星の並びかたについてまとめた。

 

 

 

6 天文(プラネタリウム)ソ

フトを活用し,星座の位置と星の並び方の確認をした。

1 教科書の写真をプロジェクターで投影し,話し合いをする。

○ 児童がめあての星座を見つけやすいように拡大投影した。

 

2 星座早見と方位磁針を人数分準備する。

○ 実際に観察する方角を向きながら星座早見と方位磁針の使い方を練習し,実感させた。

○ 週報等で保護者へ観察のお願い。

 

3 子どもの観察意欲を高めるために,当日の天気など細かく

確認をした上で,観察をさせたが,実際は児童の家周辺は曇りで観察ができなかった。

○ 子どもが忘れないように,また友達同士が教え合って,興味・関心を高めるために,自宅が近くの人はできるだけ一緒に観察するよう声掛けをした。

 

 

4 前回は雲で観察できなかったため,観察時間帯に校区内を巡回し,観察している子ども達と一緒に観察した。

 (時間帯を変えて回れるようにしたが,場所によっては雲で観察できなかったところが多かった。)

 

 

5 観察できなかった子どももいたため,観察できた子どものワークシートをコピーしたり,後日,観察して調べることができたりできるようにした。

○ 星の一日の動きや全天の星の動きなど,細かい部分は教科書の資料を利用し,確認するようにした。

 

6 実際に星の動きや星座の位置を観察できなかった子どもがいたため,子どもの興味・関心を高めるために,天文(プラネタリウム)ソフトを利用し授業を行った。

 

○ 天文ソフトで星座を見つけたり,星を動かしたりすることによって,子どもからは「おうー」,「すごい」などの歓声があがった。子どもを納得・実感させるためには有効なソフトであると感じた。

 【成果(○)と課題(☆)】

○ 教科書の資料(写真)をプロジェクターで投影することで,子どもたちの観察に対する興味・関心を高めることができた。

 

○ 実際に方位磁針や星座早見を使い,方角を確認しながら練習したので,観察しやすかったようである。

 

○ 保護者の方々に週報等でお願いをしていたので,親子で観察ができ,家族で星に対する興味を高めることができたのではないかと考えられる。

 

○ 前時の学習を生かし,観察時間(19:30〜21:30)に校区内(子どもの家周辺)を巡回した。あいにくの天気で観察できない地域もあったが,観察している子どもや保護者と一緒に観察をすることができた。場所によっては観察が難しい場所もあることが分かった。保護者の協力を得て「学級レクリエーション −星座を観察しよう−」等を計画すると,もっと分かりやすかったのではないか。

 

○ 実際に星の動きなどを見ることができなかった子どももいたため,使いやすいフリーの天文(プラネタリウム)ソフトを授業の最後で利用した。実際に,時間を設定して星を動かしたり,星が動いても星の並び方は変わらないことを調べたりすることもでき,星に対する興味や知識,理解を深めることができた。

 

☆ もう少し,きれいにスキャナーし投影することができたら,もっと分かりやすく見やすかったのではないか。

 

☆ 天気予報などは細かく確認をしていたが,観察日はほとんどが曇りだったので,もう少し細かく確認をしてから観察日を設定する必要があったのではないか。

 

※ 最後に,今回の授業は,保護者の協力のもと夜間,各自,自宅周辺で観察をしていただいた。突然の天候不良で観察が難しかったが,今後工夫していきたい。

(伊仙町立面縄小学校  鮫島 美佐)