ガラス管細工の基本


使用する材料・器具等
・ ガスバーナー(ガラス細工用バーナーがあればなお良い。)
・ ヤスリ(ガラス管切りがあると便利である。)
・ ガラス管
 ガラス細工は,ガラスを切ったり加熱したりするので,けがややけどに十分気を付けて行う。特に,加熱後のガラス管は高温部が目で見て分かりにくく,誤って加熱部分に触れたりするとやけどをするので,加熱前と加熱後のガラス管は分けて置くこと。
【ガラス管の切り方】
・ ガラス管を切るときにはヤスリを使う。(ガラス管切りという,専用の道具もある。)ガラス管の切りたいところにヤスリを斜めに強く当て,前に1回押して鋭い傷を付ける。(何回も押し当てるとガラス管にキズが何か所もつき,ガラス管を切るとき複雑に割れてけがをしたりするので注意する)
・ 傷を外に向けて,両手で傷の左右の部分を持ち,手を広げるように前に押し出す。
※ 特に強い力を加える必要はなく,両手の指を滑らせなければ,けがをすることはない。
【ガラス細管の作り方】
・ ガラス管をガラス管バーナーで加熱する。その際に,ガラス管をゆっくりと回し,全体が一様に加熱されるようにする。
・ ガラス管の支持の仕方は,一方の手は上から,もう一方の手は下からあてがうようにする。
・ ガラス管が加熱されて色が変わり,柔らかくなったら炎の中から出して左右にまっすぐ引く。
※沸騰石の代わりに使う極細のガラス管をつくる場合には,一度2mm程度のガラス管を作り,それを弱い炎で再度加熱し,炎から出して勢いよく引く。
【ガラス管の曲げ方】
・ 上記と同じように加熱して曲げることになるが,広い範囲を加熱することできれいに曲げることができる。
【ガラス管の先端の処理】
・ 切ったガラス管の先端は鋭くとがり危険であるので,炎の中で黄色い炎になるまで熱して角を丸くする。(このときの黄色い炎は,ガラス中に含まれるナトリウムの炎色反応による)
・ 加熱する時間がない場合は,紙ヤスリの上で角をすべらすと角が取れる。