植物写真の撮り方


使用する教材・教具等
・ マクロ機能をもったカメラ
・ マクロレンズ,クローズアップレンズ,レフ板など
 普通に花を撮るのであれば問題はないが,理科の資料として撮る場合には次のような問題点が出てくる。
ア どの花を撮っているのか明確にならない。
イ 小さな花の細部が写らない。
ウ 光が少なく暗い。しかも,ストロボをたくと白くとんでしまう。(白っぽく写る。)
 そこで,その解決方法について述べる。
@ どの花を撮っているか明確にする。
 このことは写真撮影の基礎である。私たちは写したい物には目が向くがその周りのことは気にしない傾向がある。したがって,花と葉が違うことがよく起きる。
 いろいろな植物に囲まれて花が存在するからである。周りの様子や背景をよく見てシャッターを切ることが大切である。なお,絞りを開けると視写界深度が浅くなり写したい物が明確になるが葉の形が写りにくい。
 そこで,絞りを絞ると今度は明るさが不足してくる。
A 小さな部分を大きく写す。
 マクロレンズ(接写レンズ=小さな物を拡大して写す)があれば大きく写る。デジタルカメラはマクロ撮影が得意であり,ほとんどのカメラにその機能がついている。
 マクロ機能を使ってもまだ小さい場合は,クローズアップレンズを付けるとよい。一種の虫眼鏡であり,安くで手に入る。
 デジタルカメラの場合も取り付けねじの大きさを調べて購入すると使える。なければ,虫眼鏡をテープで張り付けてもよい。その際には,ピントが合っているか注意する。
B 光量を増やして撮影する。
 ここでも,レフ板が使える。レフ板は右図のように三つにたためるように作っておくと花の後ろに置けて便利である。しかもレフ板を置くことで背景が同じ花になり,しかもぼけるので都合がよい。
     画像
  (合板にアルミホイルを張るだけでレフ板になる)。
※ 構図としては,植物を真横から見た写真が理科用としては適している。したがって撮影者は地面に腹ばいになることも考えた服装にする。
<練習>同じ植物を上からと横からとの2枚撮影し,できばえを比較しよう。