水とは 水とは何か ・ 地球,生命にとってかけがえのない存在である。 ・ 比重,比熱などの多くの物理量の規準になっている。 ・ 水素と酸素の化合によりできたH20の分子式で示される物質の液体の状態を指す言葉である。 1 水の性質 ・ 純粋な水は無味,無臭,無色透明の液体である。 ・ 標準大気圧760mmHg(1気圧)において,融点は0℃,沸点は100℃である。 ・ 一般に,物質は気体,液体,固体となるにしたがい密度が大きくなるが,水の場合,4℃のとき密度がもっとも大きく,固体になると水分子間に透き間ができるため密度は小さくなり,体積は増える。 ・ 比熱1で,1gの水の温度を1℃上げるのに使われるエネルギーは1カロリーである。 ・ 1gの水が氷になるときには,80カロリーを要する。同じように水蒸気になるときには,430カロリーを要する。つまり,単に温度を上げるという量的変化にはあまりエネルギーはいらないが,質的変化には大きなエネルギーが必要であることを示している。 ・ 水は,多くの物質を溶かすことができる。そのため,自然界ではまったく純水の水が存在することはない。カルシウム塩やマグネシウム塩などの金属塩が多く入っている水を硬水と呼ぶ。 ・ 水は極性(分子内における電荷のかたより)があるため,多くのイオン結合性の物質を溶かすことができる。 ・ 熱を加えると対流によって温まる。 2 水の存在 ・ 水は温度や圧力により,固体(氷),液体(水),気体(水蒸気)の三態に変化する。 ・ 生物の細胞の重さの約60〜80%は水である。水は,代謝や分解のための重要な物質であり,水がないと生命体の生存ができない。 ・ 地中にも重力で引かれた水が地下水として存在している。 ・ 水は,地球上で,三態変化を繰り返しながら循環している。 ・ ある意味では,地球における温度変化の範囲内で三態変化ができることが地球上を循環できる理由であると考えることもできる。 |