物質の三態とは


物質の三態とは
・ 固体,液体,気体の3つの状態を物質の三態という。
・ 物質は,温度や圧力により,固体,液体,気体の三態に変化する。
・ 固体から液体へ変化することを融解と呼ぶ。
・ 液体から気体へ変化することを気化と呼ぶ。
・ 気体から液体へ変化することを凝縮(液化)と呼ぶ。
・ 液体から固体へ変化することを凝固と呼ぶ。
・ 固体が液体を経ず気体となること,又は気体が液体を経ずに固体となることを昇華と呼ぶ。
1 固体,液体,気体の違いは
・ 基本的には,分子のつながりの違いである。固体は,規則正しく分子がつながり,気体は分子がバラバラに存在する。
・ 物質に熱を加えると分子間の振動が大きくなり,規則正しくつながっていたものがバラバラになっていく。このことにより融解や気化が起きる。
・ 体積の変化も,振動が大きくなり起きる。
2 物質を分子のつながりと振動で考えると
・ 分子が規則正しくつながっているものを固体と呼ぶ。
・ その固体に熱が加えられたりすると分子の熱運動が大きくなり,広がりが生まれる。そのことが,物質の体積が大きくなることであると考えることができる。
・ さらに,熱が加えられると分子の熱運動が激しくなり,いくらか自由度が増してくる。その状態が液体であると考えることができる。
・ また,さらに熱が加えられると1個1個の分子が自由に動けるようになる。それが気体である。
・ 分子の熱運動の激しさの程度を温度で表す。したがって,固体,液体,気体となるにしたがい温度は高くなる。
3 蒸発とは
・ 液体の表面から気化が起こることを蒸発といい,液体の内部からも気化が起こることを沸騰という。
・ 液体が沸点に達しなくても蒸発は起こる。