呼吸とは


呼吸とは
・ 細胞において,有機物を分解して,生命活動に必要なエネルギーを取り出すことである。呼吸には,酸素を必要とする酸素呼吸と,酸素を必要としない嫌気呼吸がある。
・ 細胞内での呼吸(内呼吸)に対し,呼吸に必要な酸素を取り入れ,不要な二酸化炭素を排出する働きを外呼吸という。
1 高等動物での酸素と二酸化炭素の交換は
・ 高等動物の場合,細胞数が多く,直接空気と触れ合うことができない。そこで,体内を循環する流れを使う。血液の流れがそれである。しかも,その中に酸素を運ぶ役割を担う呼吸色素をもっている。
・ 赤い血液の動物の場合,赤血球内にヘモグロビンという赤色色素がある。ヘモグロビンは酸素と結びつく性質があり,酸素分圧が高いところ(肺)で,酸素と結びつく。
・ 同様に二酸化炭素分圧が高い場所(体内の各組織)で,つないでいた酸素を離す。
・ 二酸化炭素は,組織から排出された二酸化炭素が血液中に溶け,肺で気体になって排出される。
・ その際に,肺で酸素を多く取り入れるために,肺の中は小さな肺胞の集まりになっており,その表面積を大きくしている。
2 酸素と二酸化炭素の交換が必要なわけは
・ 生物は,炭水化物や脂肪等を分解してエネルギーを手に入れる。その方法が,酸化という方法である。したがって,エネルギーを得るために酸素を必要とし,その結果二酸化炭素や水などが生成されている。