第5学年 単元名 天気と気温の変化 【児童の実態】 ・ 天気はランダムに変化するものと考え,そこに規則性があるという見方や考え方はできない。 ・ 天気の予想は,メディアを通して聞くもので,児童が自分でできるという考えはもてない。 ・ 天気と気温に関係があるという見方はできていない。また,できていても晴れは暖かいと短絡的にとらえている。 ・ 一日の気温の変化についての考えはおおよそできているが,正午ごろが最も気温が高いと考えている児童が多い。 【ねらい・対策・指導の留意点】 天気の予想に目を向けさせるために ・ 春の一日遠足など,晴れてほしい行事等に絡めて,「その日の天気はどうなるだろうか。」と問い掛け,天気の予想をさせ,学習意欲を喚起する。 ・ その中で,「天気の予想はどのようにしているのか。」というような学習問題を設定する。 天気予想の活動を楽しくするために ・ 発展的な学習として,観天望気についても触れ,日常的に調べさせると天気の学習が楽しくなる。 <例> ・ 星が出ると次の日は晴れ。(雲との関係) ・ 夕焼けの次の日は晴れ。(空気中の水蒸気との関係) ・ ツバメが低く飛ぶと雨が来る。(水蒸気との関係) ・ 汽笛が大きく聞こえると雨(水蒸気との関係)など ・ 観天望気には,科学的な根拠があり,そのことまで調べさせるようにすると学習が深まる。特に,雲との関係,空気中の水蒸気との関係で言い当てているものが多い。 雲との関係を調べさせるために ・ 雲画像とアメダスの画像を日本気象協会のホームページから取り込み,プレゼンテーションソフトに入れ,雲の場所と雨の降っている場所の関係付けをさせる。 日本気象協会のURL http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jp/gms/asia/gms-l.html 天気と気温の変化の関係をとらえさせるために ・ 温度データとともに,天気の変化のデータを残しておき,関係付けをさせるとよい。晴れの日は,雨の日や曇りの日と違って気温の変化が大きいことをとらえさせる。 ・ 学習指導要領から外された太陽高度との関係に触れることで一日の気温の変化の意味を明確にとらえることができるようになる。 |