第5学年 単元名 てこのはたらき 【児童の実態】 ・ 児童は,棒を使うと,小さな力で大きな物を動かすことができるという考えをもっていない。 ・ 実用てこと実験用てこが同じ物であるという見方ができない。 ・ てこでおもりをつるす場所を変えると重さが変わるという見方をする児童が多い。 ・ 数量化してきまりを作ろうという考えをもつ児童は少ない。 【ねらい・対策・指導の留意点】 てこの働きを実感させるために ・ 簡単には持ち上げることのできないおもりを用意し,一人で,片手で持ち上げることはできないかと投げかける。 ・ 安全に実験をさせるために,おもりとしては,落としたときに圧力を分散させることのできる砂袋などを用意する。 実用てこと実験用てこの概念をつなぐために ・ 実用てこのミニチュア(ミニてこと呼ぶ)を用意し,それを用いてきまり探しの活動を行う。 ・ ミニてこでは,おもりを載せなくても持ち上がるように設定しておくことで,棒の重さが影響していることに気付かせ,棒の重さを無視できる方法を考えさせる。そのことから,実験用てこの必要性に気付かせ,導入する。 てこを使っても重さは変わらないことを確かめさせるために ・ おもりを棒につり下げ,同じ場所にバネばかりを掛け,おもりの重さを釣り合わせるための力は変わらないことを調べさせる。このことから,重さが変わるのではなく,働きが変わることをまとめる。 数量化へ目を向けさせるために ・ 実用てこやミニてこなどに目盛りを入れるとともに,おもりなどには重さを明記し,数に着目するようにする。 【ミニてこ】おもりを載せないのに持ち上がる ![]() 【竿ばかり】 おもりを測る道具を作る。 ![]() |