第6学年 単元名 ものの燃え方と空気
【児童の実態】
・ 火が燃えるときには,空気が必要であることは知っているが,空気が使われ,無くなるという見方であり,空気が変化するという見方はできていない。
・ 空気と酸素の違いが明確ではなく,すべての空気が物が燃えることに関係し,使われて無くなると考えている。
・ 空気の入れ替わりがないとろうそくの火は燃え続けることはできないという考えができておらず,どこか1か所でも穴が空いていれば燃え続けると考える。




【ねらい・対策・指導の留意点】
空気が変化しているのではないかという見方を育てるために
・ 密閉された容器の中ではロウソクの火が消えるという事象だけでは「空気がなくなり火が消える」という考えになる。
・ そのことを調べるために,炎が消えた後の集気瓶の空気が無くなっているかを調べると,約20%の水が入り込んでくるので,ちょうど酸素の分だけ無くなると納得してしまう。
 そこで,下図のようにふたを取る。1個だけ穴を開けた容器の中でも火が消える事象に出会わせる。このことにより,空気は無くならないのになぜ火が消えるのかという問題意識を形成することができる。
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見通しをもった学習とするために
・ 火が消えた後,なぜ火が消えたのだろうと問い掛ける。その後,身の回りの空気の成分を調べさせ,それを図示し,燃焼の前後でどうなるか考えさせる。
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空気の入れ替わりが必要であることをとらえさせるために
・ ペットボトルを使い,どこに穴を開けると燃え続けるか調べさせる。その際に,穴を開けたところに線香の煙を近付け,空気の動きを観察させる。一度開けた穴をふさぐときにはセロハンテープを張るとよい。