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 単元のねらい

 ・ 動物の活動や植物の成長は,季節とかかわりがあるという見方や考え方をもつようにする。
 ・ 動物や植物の活動や成長と季節とを関係付けて追究する能力を育てる。
 ・ 身近な動物や植物に興味・関心をもって接し,動物や植物を愛護する態度を育てる。
 ねらいを達成させるための活動

 ・ 動物の活動を季節と関係付けて観察する。
 ・ 植物の成長を季節と関係付けて観察する。
 学習問題づくりのポイント

 ・ 年間を通して,植物や動物の活動の変化を調べようとする意欲を高める。
 ・ 季節の変化を調べようとする意欲を高める。
 具体的な活動

 <事前に>
 @ 子どもの選んだ植物に掛けるプレートの準備をする。
 A 学級でいろいろな小動物を飼育する。
 <授業では>
 ・ 「私の木」,「私の動物」というネーミングを付け,年間を通して育ちを見守ることを話し合う。
 ・ 「春を探そう」というテーマの下,学校内の動物や植物を観察して回る。その中で,私の木や私の動物を探させる。
 ・ 記録すべきことを話し合い,記録用紙の構成を話し合う。
 予想される問題

 ・ 季節によって動植物の生活が変わるのだろうか。
 ※ 本単元は,一年を通しての観察・記録を行って初めて学習が成立する。したがって,どのようにして長期観察の意欲を高めるかが重要になる。
   そのためには,その時々の変化に感動させることが必要である。あるいは,子どもたちの考えと違う事象に出会わせることが重要になる。
 <例>
 ・ 7月になって急激に伸びるヘチマ
 ・ 真夏に姿を見せなくなるモンシロチョウ
 ・ 日中には活動をしないチョウ類
 ・ 冬になり枯れたススキの株に残っている新しい芽
 ・ 冬の樹木の芽     など
 参考資料

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 <対策>
 ・ 長期観察の意欲を高めるために,「私の木,私の動物」というネーミングを付け,観察記録を行う。
 ・ 観察記録は,決まった日に書かせるというのではなく,変化があったときに書かせるという方法を取る。
 ・ 記録は,常時,背面黒板に積み重ねて掲示し,意欲を高める。
 −記録用紙の例− 
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 ※ 変化を明確にとらえさせるために,下記のようなデータを的確に取っておく。
 < 植 物 >      < 動 物 >
 ・ 葉の数          ・ 動きの様子
 ・ 丈の大きさ        ・ 食べる量
 ・ 葉の色          ・ 大きさの変化(昆虫など)
 ・ 花や実の数
 ※ ヘチマの成長記録を取っておくと,7月になり急に成長することが分かり,成長・活動の活性化する時期のあることに気付く。その理由としては,気温が上昇することや太陽光が強いことなどが考えられるが,ここでは,「暖かくなると…」という観点からまとめることになる。