【4年単元:もののあたたまりかた】実験名:水における熱の伝わり方実験
【教科書実験】
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<配慮すべきこと・ノウハウ>
・ 水の対流実験では,おがくずを湿らせて準備しておく。
・ おがくずが水と同じ密度になったとき水と一緒に動くようになる。
・ おがくずが準備できなかった場合にはティッシュペーパーで行うとよい。あるいは,バーミキュライトを水に浸して,沈んでいるものを使う。
・ 温め初めが分かり易いので,温め初めをしっかりと観察させる。
・ 水を多く使うのでアルコールランプでは加熱に時間がかかる。そこで,セラミック金網を使わずに三角架か金網をビーカー乗せに使うと時間が短く済む。


 【新たに開発した実験】液晶テープを利用した温度変化調べ

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・ 液晶テープを張ったアクリル板をビーカーに入れて実験を行うと,水の温まり方の理解が深まる。
・ 液晶テープを観察していると,まずアルコールランプの炎が当たっている部分の色が変化する。
・ このまま,下から上に熱い部分が広がるかと思っていると,一瞬にして上から色が変化し,同じ温度になろうとする物質の性質が分かる。
<問題点>
○ 児童は,水が回るのは分かったが,温まることとの関係は分からないと言う。


 【新たに開発した実験】水が対流することと温まることを関係付ける実験

・ 長い試験管に水をいっぱい入れ,中心部分を加熱する。
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・ 加熱部分から上は水が激しく動き,対流が起き沸騰する。
・ しかしながら,下の方には熱が届かず冷たい。
・ このことから,水は熱が伝導しにくいことが分かり,対流することの必要性を理解させることができる。
 対流実験と併せて実施することが必要である。