【6年単元:動物の体のつくりとはたらき】実験名:消化の実験
【教科書実験】
<配慮すべきこと・ノウハウ>
・ だ液による消化の実験では,口の中にご飯粒を入れよく噛み,それをペトリ皿に出してでんぷん反応があるか調べる。
・ よく噛まないとでんぷん反応が出てくる。
・ 分解のし易さから考えると,ご飯粒よりもパンの方が簡単である。
※ 児童は,食べ物を食べることは栄養を摂ることであると考えており,単にでんぷんが分解されただけでは納得がいかない。


 【新たに開発した実験】消化の意味を理解させる実験

○ でんぷんを糖に変え,体内に取り込んでいることを調べる実験
・ でんぷんを糖に変える実験の後に,でんぷんと糖の粒の大きさの違いを確かめる実験を行う。
@ でんぷんとブドウ糖を用意する。
A 二つをよく混ぜ合わせる。
B ビーカーに水を入れ,混合物を入れかき混ぜる。
C かき混ぜた物をろ紙を使ってろ過する。
D よく上から水を流し,ろ紙に糖が残らないようにする。
E でんぷんはヨウ素液で,糖は尿糖試験紙で存在を調べる。
F ろ紙に残った物と,ろ過されて出てきた液の両方の反応を見る。
・ ろ紙にでんぷんが残り,ろ液に糖が出ることで消化の意味が理解できる。


 【新たに開発した実験】吸収していることを理解させる実験

○ 食べる物と排泄される物の内容成分の違いを調べる。
・ ウサギの餌であるキャベツと乾燥した固いウサギの糞を用意する。
@ キャベツで,ヨウ素反応とジクロロインドフェノールによるビタミンCの反応を調べる。
A 同じように,ウサギの糞でも調べる。
・ ウサギの糞ではビタミンCが無くなっていることが分かり,吸収されたことが確認できる。
※ ジクロロインドフェノールは,キャベツで色の変化が出るように薄くしておく。
画像
   キャベツ               ウサギの糞