全国高等学校ロボット競技大会は，全国産業教育フェアのなかで開催され，開催地である都道府県の特色を生かしたバラエティに富んだ競技内容になっています。
大会の趣旨は，専門高校等の工業に関する学科に在籍する生徒に，ロボット製作をとおして，高度な技術・技能を習得し，ものづくりへの興味関心を高めさせることを目的としています。また，資源の節約やリサイクル製品の使用，更には製作過程におけるエネルギー使用率の軽減など，地球環境に配慮したものづくりを実施すると共に，技術者の倫理を向上できる大会としています。
本県の参加状況は，工業系学科のある高校から12チーム程度が全国大会をめざします。全国大会へ出場するためには，知識やアイディアを生かしながら，正確な加工技術や度重なるロボットの改良と操作練習に励まなければなりません。８月に開催される県大会（全国大会県予選）では，全国大会出場をかけて熱い熱い戦いを繰り広げます。

（１） イメージ
　　 令和２年度の競技は，大分県の名所を巡りながら国宝に指定されている宇佐神宮に大分県の特産物を収穫・捕獲し奉納することをモチーフとしたものである。
（２） 競技概要
　　 競技時間は３分間。競技は，「リモコン型ロボット」及び「自立型ロボット」が通過ポイントを経由し得点しながら，得点対象物を指定された場所に搬送し，
　　 競技終了時における点数の合計を競うものである。
　　 「リモコン型ロボット」は通過エリアに入り地獄エリアに向かう。地獄エリアの障害物を通り抜け，捕獲エリアに入る。捕獲エリアで海エリアに設置され
　　 た２種類のアイテム（空ペットボトル500ml），（CD-R メディア）を捕獲する。
　　 「自立型ロボット」は，２種類のアイテム（テニスボール），（塩ビキャップ等）を収穫し，それぞれ指定された場所に出荷する。
　　 捕獲を終えた「リモコン型ロボット」は，（２×２材）を経由し，（２×４材）を上る。出荷されたアイテムを収穫し，捕獲したアイテムと共に指定され
　　 た場所に奉納する。
（３） ロボット及びアイテム（得点対象物）の表現
　　 空ペットボトル500ml ＝「関あじ・関さば」，
　　 CD-R メディア ＝「城下（しろした）かれい」，
　　 テニスボール ＝「かぼす」，
　　 塩ビキャップ等＝「しいたけ」

*今年度の全国大会はコロナウィルス感染症の影響で中止となりました。
　鹿児島県大会はズームによるリモート開催が行われ，鹿児島情報高校，鹿児島工業高校，川内商工高校，霧島高校，加治木工業高校の５会場からのリモート開催となりました。