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 中学校保健体育 センターイラスト鹿児島県総合教育センター
保健分野
平成24年3月更新 
  保健分野の指導

目 標  個人生活における健康・安全に関する理解を通して,生涯を通じて自らの健康を適切に管理し,改善していく
資質や能力を育てる。
内 容 (1)  心身の機能の発達と心の健康について理解できるようにする。
 ア  身体には,多くの器官が発育し,それに伴い,様々な機能が発達する時期があること。また,発育・発達の時期
  やその程度には,個人差があること。
 イ   思春期には,内分泌の働きによって生殖にかかわる機能が成熟すること。また,成熟に伴う変化に対応した適
  切な行動が必要となること。
 ウ  知的機能,情意機能,社会性などの精神機能は,生活経験などの影響を受けて発達すること。また,思春期に
  おいては,自己の認識が深まり,自己形成がなされること。
 エ  精神と身体は,相互に影響を与え,かかわっていること。
    欲求やストレスは,心身に影響を与えることがあること。また,心の健康を保つには,欲求やストレスに適切に
  対処する必要があること。


(2)  健康と環境について理解できるようにする。
 ア  身体には,環境に対してある程度まで適応能力があること。身体の適応能力を超えた環境は,健康に影響を
  及ぼすことがあること。また,快適で能率のよい生活を送るための温度,湿度や明るさには一定の範囲があるこ
  と。
 イ  飲料水や空気は,健康と密接なかかわりがあること。また,飲料水や空気を衛生的に保つには,基準に適合す
  るよう管理する必要があること。
 ウ  人間の生活によって生じた廃棄物は,環境の保全に十分配慮し,環境を汚染しないように衛生的に処理する必
  要があること。


(3)  傷害の防止について理解を深めることができるようにする
 ア  交通事故や自然災害などによる傷害は,人的要因や環境要因などがかかわって発生すること。
 イ 交通事故などによる傷害の多くは,安全な行動,環境の改善によって防止できること。
 ウ 自然災害による傷害は,災害発生時だけでなく,二次災害によっても生じること。また,自然災害による傷害の
  多くは,災害に備えておくこと,安全に避難することによって防止できること。
 エ 応急手当を適切に行うことによって,傷害の悪化を防止することができること。また,応急手当には,心肺蘇生
  等があること。


(4)  健康な生活と疾病の予防について理解を深めることができるようにする。
 ア  健康は,主体と環境の相互作用の下に成り立っていること。また,疾病は主体の要因と環境の要因がかかわり
  合って発生すること。
 イ  健康の保持増進には,年齢,生活環境等に応じた食事,運動,休養及び睡眠の調和のとれた生活を続ける必
  要があること。また,食事の量や質の偏り,運動不足,休養や睡眠の不足などの生活習慣の乱れは,生活習慣
  病の要因となること。
 ウ  喫煙,飲酒,薬物乱用などの行為は,心身に様々な影響を与え,健康を損なう原因となること。また,これらの
  行為には,個人の心理状態や人間関係,社会環境が影響することから,それぞれの要因に適切に対処する必要
  があること。
 エ  感染症は,病原体が主な要因となって発生すること。また,感染症の多くは,発生源をなくすこと,感染経路を遮
  断すること,主体の抵抗力を高めることによって予防できること。
 オ  健康の保持増進や疾病の予防には,保健・医療機関を有効に利用することがあること。また,医薬品は,正しく
  使用すること。
  カ  個人の健康は,健康を保持増進するための社会の取組と密接なかかわりがあること。
内容の取扱い
(1)  内容の(1)は第1学年,内容の(2)及び(3)は第2学年,内容の(4)は第3学年で取り扱うものとする。
(2)  内容の(1)のアについては,呼吸器,循環器を中心に取り扱うものとする。
(3)  内容の(1)のイについては,妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から,受精・妊娠までを取
 り扱うものとし,妊娠の経過は取り扱わないものとする。また,身体の機能の成熟とともに,性衝動が生じたり,異
 性への関心が高まったりすることなどから,異性の尊重,情報への適切な対処や行動の選択が必要となることに
 ついて取り扱うものとする。
(4)  内容の(1)のエについては,体育分野の内容の「A体つくり運動」の(1)のアの指導との関連を図って指導するも
 のとする。
(5)  内容の(2)については,地域の実態に即して公害と健康との関係を取り扱うことも配慮するものとする。また,生
 態系については,取り扱わないものとする。
(6)  内容の(3)のエについては,包帯法,止血法など傷害時の応急手当を取り扱い,実習を行うものとする。また,
 効果的な指導を行うため,水泳など体育分野の内容との関連を図るものとする。
(7)  内容の(4)のイについては,食育の観点も踏まえつつ健康的な生活習慣の形成に結び付くよう配慮するととも
 に,必要に応じて,コンピュータなどの情報機器の使用と健康とのかかわりについて取り扱うことも配慮するもの
 とする。
(8)  内容の(4)のウについては,心身への急性影響及び依存性について取り扱うこと。また,薬物は,覚せい剤や
 大麻等を取り扱うものとする。
(9)  内容の(4)のエについては,後天性免疫不全症候群(エイズ)及び性感染症についても取り扱うものとする。
(10)  保健分野の指導に際しては,知識を活用する学習活動を取り入れるなどの指導方法の工夫を行うものとす
  る。

指導案例 指導案例3
指導案例2
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