近年,情報通信ネットワークの普及に伴い,コンピュータウイルスが電子メールなどを媒体として,非常に速い速度で広い地域のコンピュータに感染し,大きな被害を発生させています。
 各学校では,児童生徒の発達段階に応じ,コンピュータウイルスについての指導を行うとともに,機器の管理についても十分注意が必要です。
コンピュータウイルスとは
 コンピュータウイルス(以下ウイルス)は,コンピュータシステムやソフトウェアなどに侵入し,ファイル(データ)を破壊したり,他のプログラムを書き換えてしまうなど,悪影響をおよぼすプログラムのことです。
 出所不明なプログラムなどから感染し,症状がでるまでの潜伏期間があったり,コンピュータの中で他のプログラムに感染し,増殖を繰り返すなどの性質が,本物のウイルスと似ていることからこの名前がつきました。
 コンピュータがウイルスに感染すると,画面表示が崩れたり,無意味な単語やアイコンを表示したり,ディスクに保存されている大切なファィルを破壊したりします。
 ウイルスはインターネットからダウンロードしたファィルや,他人から借りたフロッピーディスクなどを通じて感染する場合が多いです。
最近では電子メールを介して感染するタイプのウイルスも多く,使用者の知らないうちに感染してしまう場合もあります。
 またウイルスに感染したことに気付かずにコンピュータを使用し続けると,ファィル(データ)のやり取りや電子メールの送信などによって,他のコンピュータにもウイルスを感染させる危険性があります。
感染した場合の症状
 感染したウイルスの種類により,様々なトラブルが発生します。
感染したウイルスの種類によって症状と破壊度は違いますが,一般的にコンピュータがウイルスに感染した場合,下のような症状がコンピュータに現れます。
コンピュータの動作がおかしいと感じたら,信頼できるウイルス情報を提供しているホームページで調べてみましょう。

 ハードディスクやフロッピーディスクのファィルが削除されたり、破壊されたりする。
 ディスクが破壊される。
 異常なメッセージが画面に表示される。
 システムが立ち上がらない。
 システムの立ち上げに異常に時間がかかる。
 ユーザーの意図しないディスクアクセスが起こる。
 コンピュータの動作が停止し,利用者のアクセスに反応しなくなる。
 ウイルスに感染したファイルを添付ファイルとした電子メールメールが勝手に送信される。
 意図しない音楽が演奏される。
 画面表示が崩れる。
ウイルスからコンピュータを守る対策
 ウイルスに関する知識や自覚によって,コンピュータをウイルスから守りましょう。
最新のワクチンソフト(ウイルスを発見し,駆除するソフト)を活用しましょう。
  
 ウイルスは,日々新種が発見されているので,ワクチンソフトは常に最新のものに更新しましょう。
 特に,パソコン等の購入時に添付されているワクチンソフトをそのまま使用し続けることは,新種のウイルスに対応できない場合が多いので,最新版にアップグレードを行うことが必要です。
 最近では,ワクチンソフトを開発している各メーカーのホームページから,ワクチンのデータソフトの最新版をダウンロードできるのが一般的です。
万一のウイルス被害に備えるためデータのバックアップを行いましょう。
 万一のウイルス被害に対処するため,日頃からデータのバックアップをとる習慣をつけましよう。
また,アプリケーションプログラムのオリジナルCD-ROMなどは,大切に保存しましょう。
万一,ウイルスによりハードディスクの内容が破壊された場合には,ハードディスクを初期化し,再インストールすることで復旧させることができます。
最新のウイルス情報を入手し,日頃から教職員,児童生徒の注意を喚起しましよう。
ウイルス情報についてのホームページが多くあるので,信頼できるサイトのホームページから最新の情報を入手しましょう。
以下のようなウイルスの兆候を見逃さず,ウイルス感染の可能性が考えられる場合,ウイルス検査を行いましょう。
  • システムが使用中に突然止まる。(ただし,アプリケーションソフトの不都合による場合も多い。)
  • 異常なメッセージ,アイコン,アニメーションなどが画面に表示される。
  • システムを起動できない。
  • ファイルが無くなる。
  • 見知らぬファイルが作成されている。
  • プログラムのサイズや作成日付などがオリジナルと異なる。
  • 不自然なディスクアクセスがある。
  • 利用者の意図しないメール送信が行われる。
  • 直感的にいつもと何かが違うと感じる。
  • MS WordやMS Excel で文書ファイルを扱う時に,
    • 不審なダイアログボックスが表示される。
    • 文書ファイルの内容が勝手に変更される。
    • マクロの表示や編集ができない。
    • ユーザの意図しない印刷が行われる。
メールの添付ファイルはウイルス検査を行った後開きましょう
添付ファイルの拡張子が,EXEの場合(例:happy.exe)などは,特に注意しましょう。
また,電子メールにファイルを添付して相手に送信する前には,ウイルス検査を行う習慣をつけましよう。
送信者不明の添付ファイルは,開かないようにしましょう。
送信者が不明であったり,件名がない電子メールは,特に注意しましょう。ウイルス検査が必要です。
外部から持ち込まれたFD及びダウンロードしたファイルはウイルス検査後使用しましょう。
インターネットからファイルをダウンロードした場合は,ウイルス検査を行ってから実行する習慣をつけましよう。
圧縮形式のファイルの場合は,解凍後にウイルス検査を行いましょう。
また,解凍前にウイルス検査を行うことができるワクチンソフトもあります。
コンピュータの共同利用時の管理を徹底しましょう。
学校などで,複数の人が使用するコンピュータは,利用者の管理を万全にしましょう。
また,LAN接続されている学校では,1台の感染が,全台数の感染にいたる場合が多いので,特に注意が必要です。
ウイルス感染の可能性のあるファイルを扱う時は,マクロ機能の自動実行は行わないようにしましょう。
近年,マイクロソフト社のMS WordとMS Excelで作成されたファイルのマクロウイルス (マクロ命令で記述されたウイルス)の感染件数が激増しています。
この対策として,文書ファイルを開くときにマクロ機能を無効にするなどの搭載されているセキュリティ機能を活用し,感染を防止しましょう。
感染した場合の対処法
 コンピュータやウイルスに詳しい知識のある担当者がいない場合は,むやみに操作しないで,コンピュータメーカー,コンピュータの導入業者,ワクチンソフトメーカーなどに問い合わせて対処することが大事です。
むやみに操作すると,被害をさらに拡大させてしまうこともあります。
 教職員がウイルスを駆除する場合は,ウイルスの特徴をホームページなどで調べ,ワクチンソフト等によってウイルスを駆除し,再発しないように全てのコンピュータや,FD,MO等の記憶媒体もチェックしましよう。
 コンピュータがLANで接続されている場合は,利用を中止し,早急に全ての利用者に知らせ,ウイルスが駆除され,再発の危険がないことを確認した上で,利用を再開させるようにしましょう。
 ウイルス感染被害の実態を把握し、被害の拡大と再発を防止するために「ウイルス被害届出」の受付を行っています。
ウイルスの被害に遭った方は被害届出を行うようにしましょう。
詳細は情報処理振興事業協会(IPA)のWebサイトを参照してください。
「教育ネットかごしま」に接続している学校で,ウイルス等に感染したと思われる場合は,「教育ネットかごしま」から切り離し,鹿児島県総合教育センター 情報教育研修課に連絡すること。(TEL 099−294−2849)
また,感染から事後処理までの報告も行うこと。