環境教育の進め方

環境教育を進める際に留意することをまとめると下記のようになる。

(1) 豊かな感受性を育成すること
  ・ 自然の中での自発的な遊びや体験を通して,自然の素晴らしさや巧みさに気付く。
  ・ 「理性を通した感性」という視点を忘れずに。
(2) 活動や体験を重視すること
  ・ 身の回りの事象に触れ,考える。
 ・ 具体的,体験的な活動を取り入れる。
(3) 身近な問題を重視すること
  ・ 身の回りの社会や自然の事象に目を向ける。
  ・ 問題を見いだし,考え判断し,より良い環境づくりや環境の保全を考えた行動ができる。
   ようにする。
指導に当たっての留意点

@ 児童・生徒の発達特性を踏まえ,環境についての正しい理解を得るために次のような考え方で環境教育を実施することが望ましいと考える。

過 程 目  標  や  内  容
触れる ・ 豊かな自然環境,社会環境に触れ環境の素晴らしさを知る。
気付く ・ 環境と人間の関係について知り,より良い環境を守ろうとする心情を高める。
・ 環境に関する問題点に気付く。
・ 自分の生活が環境に対して影響を与えていることを知る。
行動する ・ 環境に対して自分のできることを知り,具体的に行動をする。
・ 環境に対して優しい生き方ができるようになる。

A 環境の破壊だけでなく環境の素晴らしさを味わう工夫を
(特に鹿児島県においては,環境が守られていることについての理解を深める工夫を)
 ・ 美しい環境について知る
 ・ 自然の巧みさや素晴らしさを知る
B 環境についての深い理解に立った上で環境問題を考えること
 ・ 自然のもつ浄化能力と,それを超える負荷をかけたときの環境破壊について知る。
 ・ 環境が破壊されるわけや,環境を守るための行為を行うことの意味を知る。
 ・ 環境問題は多面的であるという認識に立ち,一面的な理解にならないように留意する。
C 元に戻すという行為としての環境つくりとともに,壊さないという立場での環境づくりを考えさせる。
  (空き缶を拾う→空き缶を捨てない)
D 人が生きる行為こそが環境と関わる行為であることに気付かせる。
 ・ 共存の意味,無駄を減らす必要性
 ・ 自然の恵(命)をいただく,自然と調和して生きること など
E 児童・生徒に主体的な学習をさせる場合,教師があらかじめ児童・生徒の行う活動や
  そこから学び取ることを明確にして学習を構成すること。
F 教師集団による,事前の学習,調査を十分に行うこと。
 ・ どこに行くとどんな情報を入手できるかということについての調査を十分に行うこと。
G 地域の人材の活用などコーディネーターとしての役割を果たすこと