指導計画を作成するとき,どのようなことに配慮すればよいか。
技術・家庭科の標準の授業時数は,これまでと同じ,第1学年70単位時
間,第2学年70単位時間,第3学年35単位時間と定められている。
各分野の各項目に配当する授業時数及び履修学年については,地域や
学校及び生徒の実態等に応じて各学校で適切に定めることとされている。
各学校の創意工夫
調和のとれた具体的な指導計画
1 3学年を見通した全体的な指導計画
○ 技術分野及び家庭分野の授業時数については,3学年間を通して,いずれか
の分野に偏ることなく授業時数を配当すること。 (各学年でいずれかの分野に比
重をおいて指導し,3年間で等しく配当する場合も考えられる。)
○ A~Dの4つの内容をすべての生徒に履修させること。
○ 「A材料と加工に関する技術」の(1)については,3学年間の学習の見通しを立
てさせるガイダンス的な内容として,第1学年の最初に履修させること。
2 各項目に配当する授業時数及び履修学年
○
内容A~Dの各項目に配当する授業時数については,指導内容や地域,学校及
び生徒の実態に応じて各学校で適切に定めること。(各内容の学習の目的が達成
できるような授業時間を配当する。)
○ 履修学年については,地域や学校の実態,生徒の発達の段階等,分野間や他
教科との関連を考慮し,3年間を見通して各学校で適切に定めること。(各項目に
ついては適切な時期に分散して履修させる場合や特定の時期に集中して履修さ
せる場合も考えられる。)
3 題材の設定
○ 小学校の指導内容や他教科等との関連を図り,教科のねらいを十分達成できる
よう基礎的・基本的な内容を押さえたもの。
○ 生徒の実態に応じたもので,生徒の主体的な学習活動や個性を生かすことがで
きるもの。
○ 自己の生活の向上とともに家庭や地域社会における実践に結びつけることがで
きるもの。
4 道徳の時間などとの関連
○ 生活に必要な基礎的・基本的な知識及び技術の習得が,望ましい生活習慣や勤
労観の育成につながること。
○ 進んで生活を工夫し創造する態度の育成が家庭や地域の一員としての生き方に
つながること。