内容の取扱いについて,配慮することは何か。
各内容の取扱いについては,次の事項に配慮し指導する。
実践的・体験的な活動の充実
○ 指導に当たっては,実践的・体験的な学習活動を中心とし,生徒が学習の中で
習得した知識と技術を生活の場で生かせるよう,生徒の実態を踏まえた具体的な
学習活動を設定することが必要である。
※ 製作,整備,操作,調理などの実習や観察,実験,見学,調査,研究などそれぞれの特徴
を生かした学習活動を設定し,指導の効果を高める。
※ 基礎的なものから応用的なものへ,簡単なものから難しいものへと内容を発展させ,無理
なく学習が進められるよう配慮する。
問題解決的な学習の充実
○ 生徒の主体的な学習活動を支えるためには,指導計画の立案の段階から評価
計画を組み込み,評価を学習指導に生かすようにすることが重要である。
※ 学習の進め方として,計画,実践,評価,改善などの一連の学習過程を適切に組み立て,生
徒が段階を追って学習を深められるよう配慮する。
※ 課題を解決する時には,課題解決の根拠となる価値判断の基準が重要であるので,生徒が
個々の課題に直面した時のよりどころとなる価値観を育成する。
家庭や地域社会との連携
○ 技術・家庭科の指導計画の作成に当たっては,地域や学校及び生徒の実態を
踏まえ,家庭や地域社会と効果的に連携が図れる題材を必要に応じて設定するな
ど,生徒が学習した知識と技術を生活に活用できるよう配慮することが必要である。
学習指導と評価
○ 調査・研究などにおいては,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手
段を積極的に活用するとともに,実習,観察・実験,見学などにおいては,視聴覚
教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図り,指導の効果を高めるよう
内容に応じた検討が大切である。
○ 将来にわたって変化し続ける社会に主体的に対応していくためには,生活を営
む上で生じる課題に対して,自分なりの判断をして課題を解決することができる能
力,すなわち問題解決能力をもつことが必要である。