化学変化と電池 

【観察,実験の内容】

電解質水溶液と2種類の金属などを用いて電池をつくる。

【ねらい】

電極に接続した外部の回路に電流が流れることを見いださせるとともに,電池においては化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを理解させる。

【留意事項】

日常生活や社会では,乾電池,鉛蓄電池,燃料電池など,様々な電池が使われていることに触れる。

【授業展開のポイント】

@ 塩化ナトリウムや塩化銅などの電解質の水溶液に,亜鉛板と銅板を電極として入れると,電圧が生じ電池になることを実験で確かめさせる。

A この実験で電極をマグネシウムリボンやアルミニウム箔にすると,電流が流れるとともに電極が溶け出す現象を容易に観察できることから,電池では物質がもっている化学エネルギーが化学変化によって電気エネルギーへ変換されていることを理解させる。

B 電池の電極での電子の授受をイオンのモデルで表し,電極で生じた電子が外部の回路に電流として流れることを理解させる。

C 実験方法を自ら考え,進んで探究する態度を養うため,備長炭を電極として用いた木炭電池や果物を利用した電池など,身近なものを用いた電池の実験を行い,電極の表面積や電解質水溶液の濃度などが電圧や電流などに与える影響をレポートにまとめるという活動が考えられる。

 

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