道徳の時間などとの関連
<意義> 「学校における道徳教育は,道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳の時間はもとより,各教科,総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,生徒の発達の段階を考慮して,適切な指導を行わなければならない」との規定を受けて,理科の指導においては,その特質に応じて,道徳について適切に指導する必要がある。 <理科における道徳教育の指導> ○ 自然の事物・現象を調べる活動を通して,生物相互の関係や自然界のつり合いについて考えさせ,自然と人間とのかかわりを認識させることは,生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度の育成につながる。 ○ 目的意識をもって観察,実験を行うことや,科学的に探究する能力を育て,科学的な見方や考え方を養うことは,道徳的判断力や真理を大切にしようとする態度の育成にも資する。 <関連を考慮した指導の進め方> ○ 理科で扱った内容や教材の中で適切なものを,道徳の時間に活用する。 ○ 道徳の時間で取り上げたことに関係のある内容や教材を理科で扱う場合には,道徳の時間における指導の成果を生かすように工夫する ○ 理科の年間指導計画の作成などに際して,道徳教育の全体計画との関連,指導の内容及び時期等に配慮し,両者が相互に効果を高め合うようにする。 |