コンピュータなどの活用

 

観察,実験の過程での情報の検索,実験,データの処理,実験の計測などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用する。

○ 問題解決的な学習活動(自然の事物・現象に直接触れ,観察,実験を行い,問題の把握,情報の収集,処理,一般化などを通して科学的に探究する能力や態度を育て,科学的な見方や考え方を養う)を展開する中で,生徒の学習の場を広げたり学習の質を高めたりするために,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用する。

○ 探究の目的に合わせたデータ処理やグラフを作成したり,そこから規則性を見いだしたりすることを容易にするため,観察,実験のデータ処理の段階で必要に応じて,コンピュータなどを積極的に活用する。

○ 観察,実験結果を分析したり,より総合的に考察を深めたりするため,観察,実験の段階でビデオカメラとコンピュータを組み合わせる。

○ 通常では計測しにくい量や変化を数値化あるいは視覚化してとらえることや,観測しにくい現象などをシミュレーションするため,各種のセンサを用いた計測を行う。

○ 各種のディジタル教材を用いて,コンピュータとプロジェクタを組み合わせ,画面を拡大して提示しながら授業を進める。

○ コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を日常生活で利用している生徒も増えているが,それらは,観察,実験の代替としてではなく,自然を調べる活動を支援する有用な道具として位置付ける。生徒が認知できる対象を拡大し,生徒の思考を支援するために,観察,実験の過程での情報の検索,実験データの処理,実験の計測などにおいて必要に応じ効果的に活用できるよう配慮する。

○ 情報通信ネットワークを介して得られた情報は適切なものばかりではないことに留意させる。

○ レポート作成などでは,生徒の考えを観察や実験の結果に基づいて根拠のある記述をさせる。